全2245文字
PR

 東京都中野区は、「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備」を推進するための再開発事業の施行予定者候補を選定し、2021年1月29日に結果を公表した。対象地は、東京・中野のJR中野駅北口駅前にある約2万3000m2の区域。現在は、複合施設の中野サンプラザ(全国勤労青少年会館、1973年開業)や中野区役所などが立つ。

 「グローバル都市・中野の中心核にふさわしい都市活動拠点の形成」を目指し、区は20年1月に審査委員会(委員長:中井検裕東京工業大学大学院教授)を設置。2段階の審査を経て、候補を選定した。事業者グループ3者が応募し、うち2者が提案書を提出していた。

野村不動産を代表事業者とする施行予定者候補による提案「NAKANOサンプラザシティ」のイメージ。具体的な計画は今後の検討となる。以下、「中野区」としている資料の出所は、いずれも中野区公式ホームページ(資料:中野区)
野村不動産を代表事業者とする施行予定者候補による提案「NAKANOサンプラザシティ」のイメージ。具体的な計画は今後の検討となる。以下、「中野区」としている資料の出所は、いずれも中野区公式ホームページ(資料:中野区)
[画像のクリックで拡大表示]
施行予定者候補による提案の配置構成図。具体的な計画は今後の検討となる(資料:中野区)
施行予定者候補による提案の配置構成図。具体的な計画は今後の検討となる(資料:中野区)
[画像のクリックで拡大表示]

 施行予定者候補は、野村不動産を代表事業者とする合計14社で構成される。施行予定者として他に東急不動産、住友商事、ヒューリック、JR東日本の4社、協力事業者として清水建設、日本郵政不動産、日本設計、電通、ジェイアール東日本ビルディング、野村不動産ホテルズ、野村不動産パートナーズ、東急コミュニティー、リージョンワークスの9社が名を連ねる。

 今回、募集側の中野区などは、都市整備に関わる提案と併せ、コンサート会場やホテルなどとして親しまれてきた中野サンプラザの「DNAの継承」を求めた。審査に際しては、「中野のシンボルとなる新たな文化・芸術等発信拠点の形成」「公共公益性の向上につながる空間整備」「環境性向上・防災性強化」「エリアマネジメント」を重点提案項目にすると告げていた。

デジタル技術を活用したエリアマネジメント

 施行予定者候補の事業提案は、「Culture Driven City NAKANO 100/文化を原動力とした中野100年のまちづくり」をコンセプトとして掲げている。新たな「NAKANOサンプラザシティ」の整備・運営を通し、街全体の持続的な活性化を図るとうたっている。

 NAKANOサンプラザシティ全体は、職・住・商の複合する「シンボルタワー」の他、旧機能を継承する7000人収容の大ホールやライフスタイルホテル、エリアマネジメント施設などが入る「NAKANOサンプラザ」と「広場・デッキ」の3要素から成る。対象区域は商業地域で、法定建蔽率は80%、容積率は600%。公表されている提案概要には、延べ面積やタワーの階数・高さなど施設規模は記されていない。

施行予定者候補による提案の断面構成図。シンボルタワーの他、旧機能を継承するNAKANOサンプラザ、広場・デッキが主な都市機能の要素となる。具体的な計画は今後の検討となる(資料:中野区)
施行予定者候補による提案の断面構成図。シンボルタワーの他、旧機能を継承するNAKANOサンプラザ、広場・デッキが主な都市機能の要素となる。具体的な計画は今後の検討となる(資料:中野区)
[画像のクリックで拡大表示]
施行予定者候補による提案のイメージ。左上は新宿方面から見た街並み、右上は大ホール外観、下は大ホール内観。ポピュラー音楽、サブカルチャー、アーバンスポーツ、地域文化の4分野を興行の柱とする。5G・6Gのデジタル環境を前提にライブのリアルタイム配信機能を充実させる他、ポストコロナ社会に対応する最先端の感染症対策技術を導入する。具体的な計画は今後の検討となる(資料:中野区)
施行予定者候補による提案のイメージ。左上は新宿方面から見た街並み、右上は大ホール外観、下は大ホール内観。ポピュラー音楽、サブカルチャー、アーバンスポーツ、地域文化の4分野を興行の柱とする。5G・6Gのデジタル環境を前提にライブのリアルタイム配信機能を充実させる他、ポストコロナ社会に対応する最先端の感染症対策技術を導入する。具体的な計画は今後の検討となる(資料:中野区)
[画像のクリックで拡大表示]