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 プラットホームから線路内への転落事故や、ホームにおける人と列車との接触事故を防ぐホームドア。前日まで何もなかったホーム上に突如として現れたホームドアに、驚いた人は多いだろう。

 終電から始発までの限られた時間で、ホームドアの設置工事はどのように進むのか。東京地下鉄(東京メトロ)が日比谷線上野駅で進む工事の様子を公開した。

(写真:大上 祐史)
(写真:大上 祐史)
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 一夜のうちに現れるホームドアだが、着工から供用開始までは長い時間を要する。東京メトロの場合、ホームの構造など駅ごとの条件によるが、1駅につき平均で約22カ月もかかるという。

 まず、ホーム下を通るケーブルなどの支障物を邪魔にならない場所へ移設する。次に、線路側に張り出したホーム床などを補強する。ホームドアの重量に耐えられるようにするためだ。

 その後、ホームドアの設置準備工事に取り掛かる。ホームドアを搬入して設置した後は、配線や調整、試験を繰り返し、ようやく供用開始となる。ホームドアの供用を始めてからも、ホーム下では移設したケーブルを元の場所に戻す作業などが続く。

(資料:東京メトロ)
(資料:東京メトロ)
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 日比谷線上野駅の場合、1つのホームの設置準備工事に約3カ月を要した。ホームドアを取り付ける位置の墨出しやホーム床の穴開け、基礎の埋設といった作業を進めた。

 そして、いよいよホームドアを搬入して設置する。ホームドアは地下のホームまで、どのように運ばれてくるのか。地上からエレベーターなどを使って持ち込むのか、それとも専用の貨車などを使うのか。