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 国立競技場を中心にした都内9カ所に、著名な建築家やアーティストが手掛けるパビリオンを建てる──。

 このプロジェクト「パビリオン・トウキョウ2021」を主催する東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、パビリオン・トウキョウ2021実行委員会は2021年5月26日、パビリオンの展示会場を追加発表した。

 国立競技場の斜め前に立つビクタースタジオ前をはじめ、国際連合大学前、旧こどもの城前、代々木公園パノラマ広場付近、kudan house庭園、浜離宮恩賜庭園延遼館跡、高輪ゲートウェイ駅改札内、他2カ所を予定している。

 参加するのは、建築家の藤森照信氏、妹島和世氏、藤本壮介氏、石上純也氏、平田晃久氏、藤原徹平氏。さらにアーティストの会田誠氏と草間彌生氏である。また、真鍋大度氏およびRhizomatiks(ライゾマティクス)の特別参加が、新たに発表された。

 会期は21年7月1日から同年9月5日を予定している。鑑賞時間は午前10時から午後6時まで。なお、一部のパビリオンは入場料などが必要になる。

 まずは6人の建築家のパビリオンと会場を紹介する。既に発表されていたビクタースタジオ前には、藤森氏のパビリオン「茶室『五庵』」が設置される。地面が小さく隆起した上に載る、テーブル式の茶室のようなパビリオンだ。夜は明かりがつき、灯籠(とうろう)のようになる。

 藤森氏のパビリオンについては、日経クロステックで制作途中の様子を紹介済みだ。入場には事前予約が必要になる。

東京大学名誉教授で、現在は江戸東京博物館の館長を務める藤森照信氏(右)。フリースタイルの茶室を数多く手掛けてきた(写真:日経クロステック)
東京大学名誉教授で、現在は江戸東京博物館の館長を務める藤森照信氏(右)。フリースタイルの茶室を数多く手掛けてきた(写真:日経クロステック)
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藤森氏のパビリオン「茶室『五庵』」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
藤森氏のパビリオン「茶室『五庵』」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
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 今回追加発表された会場は6カ所。まず妹島氏のパビリオン「水明(すいめい)」が置かれる浜離宮恩賜庭園延遼館跡(東京・中央)だ。水面に空を映し、庭の中を流れる曲水のようなパビリオンになる。見学には浜離宮恩賜庭園への入園料が必要になる。

妹島和世氏のパビリオン「水明」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
妹島和世氏のパビリオン「水明」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
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 藤本氏のふわふわと浮かぶ雲のようなパビリオン「Cloud pavilion(雲のパビリオン)」は、2カ所に設置される。代々木公園パノラマ広場付近(東京・渋谷)と、高輪ゲートウェイ駅改札内(東京・港)だ。

藤本壮介氏のパビリオン「Cloud pavilion(雲のパビリオン)」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
藤本壮介氏のパビリオン「Cloud pavilion(雲のパビリオン)」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
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 石上氏のパビリオン「木陰雲(こかげぐも)」は、実業家の山口萬吉が昭和初期に九段下に建てた邸宅、kudan houseの庭園(東京・千代田)に設ける。日よけの屋根に焼きスギを使い、古くからそこにあるような風景を作り出す。

石上純也氏のパビリオン「木陰雲」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
石上純也氏のパビリオン「木陰雲」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
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 平田氏のパビリオン「Global Bowl」は、国際連合大学前(東京・渋谷)に登場。木材を3次元カットして組み合わせた大きなお椀のような建築が、街を行き交う人々を包み込む。藤原氏のパビリオン「ストリート ガーデン シアター」は平田氏のGlobal Bowlと並ぶように、旧こどもの城前(東京・渋谷)にできる。江戸時代から続く東京の庭園に着目し、人と植物が織りなす路地の庭のようなパビリオンをつくる。

平田晃久氏のパビリオン「Global Bowl」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
平田晃久氏のパビリオン「Global Bowl」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
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藤原徹平氏のパビリオン「ストリート ガーデン シアター」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
藤原徹平氏のパビリオン「ストリート ガーデン シアター」(資料:パビリオン・トウキョウ2021)
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