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 清水建設が東京・豊洲で開発を進めている「ミチノテラス豊洲」の区域内で2021年11月1日、オフィス棟「メブクス豊洲(MEBKS TOYOSU)」の入居が始まった。21年末までには、テナントフロアの約半分で入居が完了する見通しだ。

 オフィス棟は同年8月31日に竣工している。オフィスの専有部は1フロアが約2000坪(約6600m2)と、都内有数の広さがある。延べ面積は約8万8000m2

 地上12階建てのメブクス豊洲は、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)市場前駅の隣に立つ。駅の改札を出ると、メブクス豊洲の2階にあるオフィスエントランスホール(ロビー)まで、連絡通路を歩いて1~2分で行ける。大きなロビーには最上階まで貫通した吹き抜け(アトリウム)があり、トップライトからの光がロビーまで届くように設計されている。

大規模オフィスビル「メブクス豊洲」のロビーから最上階まで貫く、複雑に入り組んだ形の吹き抜け(アトリウム)。多面体のパネルが光を反射し、トップライトの光がロビーまで届くように採光シミュレーションを重ねて設計した(写真:日経クロステック)
大規模オフィスビル「メブクス豊洲」のロビーから最上階まで貫く、複雑に入り組んだ形の吹き抜け(アトリウム)。多面体のパネルが光を反射し、トップライトの光がロビーまで届くように採光シミュレーションを重ねて設計した(写真:日経クロステック)
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上層階から吹き抜けを見下ろす(写真:日経クロステック)
上層階から吹き抜けを見下ろす(写真:日経クロステック)
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メブクス豊洲はゆりかもめ市場前駅に隣接し、改札を出るとロビー階まで歩ける。右手がメブクス豊洲のロビー、通路正面の一番奥に見えるのがホテル棟(写真:日経クロステック)
メブクス豊洲はゆりかもめ市場前駅に隣接し、改札を出るとロビー階まで歩ける。右手がメブクス豊洲のロビー、通路正面の一番奥に見えるのがホテル棟(写真:日経クロステック)
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メブクス豊洲の巨大なロビーから吹き抜けを見上げる(写真:日経クロステック)
メブクス豊洲の巨大なロビーから吹き抜けを見上げる(写真:日経クロステック)
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吹き抜けを見上げると、建物のてっぺんまで見通せる(写真:日経クロステック)
吹き抜けを見上げると、建物のてっぺんまで見通せる(写真:日経クロステック)
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 ミチノテラス豊洲はもともと、「豊洲6丁目4-2・3街区プロジェクト(仮称)」として開発が進められていた。オフィス棟(メブクス豊洲)とホテル棟、その間にできる都市型道の駅「豊洲MiCHi(みち)の駅」と広場状デッキで構成する。

 清水建設が事業者であり、設計・施工も手掛けている。投資額は約600億円と、同社単独の開発では過去最大規模になる。

メブクス豊洲と隣のホテル棟をつなぐ広場状デッキ。広さは約1700m<sup>2</sup>ある。デッキの下が「豊洲MiCHiの駅」になる。デッキは21年11月から誰でも入れるようになった。クリスマスに向けたイルミネーションの準備が進んでいる。ホテル棟の奥は目の前が東京湾で、対岸には東京五輪で選手村になったマンション群「HARUMI FLAG(ハルミフラッグ)」(写真中央奥)が見える(写真:日経クロステック)
メブクス豊洲と隣のホテル棟をつなぐ広場状デッキ。広さは約1700m2ある。デッキの下が「豊洲MiCHiの駅」になる。デッキは21年11月から誰でも入れるようになった。クリスマスに向けたイルミネーションの準備が進んでいる。ホテル棟の奥は目の前が東京湾で、対岸には東京五輪で選手村になったマンション群「HARUMI FLAG(ハルミフラッグ)」(写真中央奥)が見える(写真:日経クロステック)
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 ミチノテラス豊洲全体の街開きは、22年4月を予定している。同じタイミングか直後に、ホテル棟で都市型リゾートホテル「ラビスタ東京ベイ」が営業を開始する。運営は共立メンテナンスだ。

22年4月に開業予定のホテル「ラビスタ東京ベイ」。21年11月時点では工事中で、まだ入れない(写真:日経クロステック)
22年4月に開業予定のホテル「ラビスタ東京ベイ」。21年11月時点では工事中で、まだ入れない(写真:日経クロステック)
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 メブクス豊洲とラビスタ東京ベイの間にできるバスターミナルを中核とする豊洲MiCHiの駅も、街開きの後に供用開始に向けて本格的に動き出す。バスに加えて、新交通の東京BRT(バス高速輸送システム)やタクシーの乗り場もできる。BRTが乗り入れると、虎ノ門と豊洲の間が通常20分前後で結ばれる。首都高速道路の「豊洲I.C.(インターチェンジ)」にも近接している。

デッキから地上の豊洲MiCHiの駅を見下ろす。ロータリーの整備が進んでいる(写真:日経クロステック)
デッキから地上の豊洲MiCHiの駅を見下ろす。ロータリーの整備が進んでいる(写真:日経クロステック)
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デッキからメブクス豊洲を見上げる。撮影した時間が夕方だったため建物がオレンジ色に見えるが、白やシルバー、グレーを基調にした外観の色をしている。オフィスフロアの外周にバルコニーを配置している(写真:日経クロステック)
デッキからメブクス豊洲を見上げる。撮影した時間が夕方だったため建物がオレンジ色に見えるが、白やシルバー、グレーを基調にした外観の色をしている。オフィスフロアの外周にバルコニーを配置している(写真:日経クロステック)
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豊洲MiCHiの駅を正面に、街区全体を見通す。道の駅にはまだ入れないが、メブクス豊洲(左の建物)とラビスタ東京ベイ(右の建物)の間に道の駅とデッキがあることが分かる(写真:日経クロステック)
豊洲MiCHiの駅を正面に、街区全体を見通す。道の駅にはまだ入れないが、メブクス豊洲(左の建物)とラビスタ東京ベイ(右の建物)の間に道の駅とデッキがあることが分かる(写真:日経クロステック)
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工事中の豊洲MiCHiの駅。バスを主体に、東京BRTやタクシーの乗り場ができる(写真:日経クロステック)
工事中の豊洲MiCHiの駅。バスを主体に、東京BRTやタクシーの乗り場ができる(写真:日経クロステック)
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 清水建設が事業者なので、設計・施工では先進的な取り組みにもチャレンジしている。その1つがデッキの中央部を支える4本の太い柱だ。表面の仕上げが曲面になっており、この型枠の製作には清水建設が開発した3Dプリンター技術(3Dコンクリートプリンティング)を用いている。繊維補強モルタル「ラクツム(LACTM)」だ。

デッキを支える中央4本の柱の仕上げには、3Dプリンターで製作した曲線形の型枠を採用した(赤丸部分)。ゆがんだ曲面のような柱に見せている(写真:日経クロステック)
デッキを支える中央4本の柱の仕上げには、3Dプリンターで製作した曲線形の型枠を採用した(赤丸部分)。ゆがんだ曲面のような柱に見せている(写真:日経クロステック)
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