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 三菱地所とTBSホールディングスが東京都港区で共同推進している「赤坂2・6丁目地区における開発計画」が国家戦略特別区域計画における国家戦略都市計画建築物等整備事業として内閣総理大臣による認定を受けた。2021年11月15日、都市計画が告示された。

 このプロジェクトは東京地下鉄(東京メトロ)が進める「えき・まち連携プロジェクト」の対象でもある。東京メトロ千代田線赤坂駅と連携して街とつなぎ、開放性やにぎわいがある空間を駅と街一体で整備する。赤坂駅を中心に街の回遊性を高めつつ、都市基盤を強化する。

「赤坂2・6丁目地区における開発計画」では、2棟の超高層ビルを建設する。竣工・開業は2028年度の予定(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
「赤坂2・6丁目地区における開発計画」では、2棟の超高層ビルを建設する。竣工・開業は2028年度の予定(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
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 開発計画では、1980年に竣工した「国際新赤坂ビル」などが立つ2つの隣接する敷地にそれぞれ、三菱地所とTBSホールディングスが共同で超高層ビルを建設する。国際新赤坂ビルは三菱地所が運営管理しており、同ビル西館・東館・アネックスおよび周辺の建物を解体し、TBSホールディングスと共同で建て替える。

 東街区には高さが約230mのオフィスビル、西街区には同110mのホテルや劇場が入るビルを建設する。竣工および開業は28年度を予定している。

 東西街区合計の敷地面積は約1万4200m2、延べ面積は約21万m2。東街区のビルは地下4階・地上41階建て。西街区のビルは地下3階・地上19階建てで、地上1~6階に劇場・ホール、地上7~18階にホテルを設ける。設計者は東西街区共に三菱地所設計、施工者は未定だ。

東街区と西街区にそれぞれ超高層ビルを建設する(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
東街区と西街区にそれぞれ超高層ビルを建設する(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
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 両ビルの足元に位置する地下2階から地上1階にかけては、駅と街の境界を感じさせない駅前空間や交流の場を設ける。これらの広場は合計で約4900m2あり、地下の赤坂駅改札から地上まで連続した重層空間になるという。

地下フロアと地上をつないだ重層空間イメージ(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
地下フロアと地上をつないだ重層空間イメージ(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
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東京メトロ赤坂駅の改札から地上までつながる空間イメージ(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
東京メトロ赤坂駅の改札から地上までつながる空間イメージ(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
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 エレベーターやエスカレーターなどのバリアフリー動線を整備し、駅や街を往来する人の利便性を向上。広場ではイベントを開催したり、オープンカフェを設置したりするなど、駅から街まで連続したにぎわいを感じられる環境を構築する。敷地内には、空港リムジンバスや観光周遊バスを受け入れるバス乗降場も設ける。駅や街、周辺エリアへのアクセス性も高める。

赤坂駅を起点に、地下から地上まで連続した駅と街一体開発のイメージ(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
赤坂駅を起点に、地下から地上まで連続した駅と街一体開発のイメージ(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
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 駅と街の一体開発に加えて、エンターテインメント施設の充実を図る。これがプロジェクトの大きな特徴だ。西街区のビルにできる劇場・ホールは、延べ面積が約1万1000m2ある。その上のホテルは、約1万2000m2。赤坂に滞在しながら、多様なエンタメを楽しめるようにする。

 赤坂駅を挟んで計画地の向かい側には、TBS放送センター(TBSテレビ本社)やオフィスビルの赤坂Bizタワーが立つエリア「赤坂サカス(akasaka Sacas)」がある。サカスにはTBS赤坂ACTシアターと旧・赤坂BLITZ(閉館)という2つのエンタメ施設も並んでいる。

計画地と隣接する赤坂の建物の配置図(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
計画地と隣接する赤坂の建物の配置図(資料:三菱地所、TBSホールディングス、東京メトロ)
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 赤坂ACTシアターは22年夏に、英国発の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を日本人キャストでロングラン上演する専用劇場に生まれ変わる。アジア圏では初のハリポタ舞台の常設劇場になる。

 赤坂BLITZは20年9月に閉館しており、22年に観覧機能付きのスタジオ「赤坂BLITZスタジオ(仮)」になる予定だ。ここではTBSのコンテンツ(番組)をより身近に体験できるようにする。