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 プロ野球・読売ジャイアンツの本拠地・東京ドームのリニューアル工事が完了し、2022年3月1日に内部が報道陣に公開された。リニューアル工事は、読売新聞グループと読売巨人軍、東京ドーム(東京・文京)、三井不動産が21年12月に発表したもので、4社は東京ドームにおいて「過去最大規模のリニューアル工事」としていた。22年3月2日の埼玉西武ライオンズとのオープン戦から本格稼働した。

東京ドームで実施していたリニューアル工事が完了し、2022年3月1日に内部が報道陣に公開された(写真:日経クロステック)
東京ドームで実施していたリニューアル工事が完了し、2022年3月1日に内部が報道陣に公開された(写真:日経クロステック)
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 設計・施工は主に竹中工務店が手掛け、ゲートのデザイン監修などにはソニーマーケティング(東京・品川)や三井デザインテック(東京・中央)が参画した。リニューアル工事の目玉は、単体としては国内スタジアムで最大規模となるメインビジョンの新設だ。フルカラーLEDビジョンで、大きさは横幅約125.6m、面積約1050m2に上る。

 メインビジョンに映し出す映像は、ライト側とレフト側の外野フェンス、それぞれに新設した映像送出装置「リボンビジョン」などと連動している。ソニーマーケティングの演出コントロールシステムによって、スタジアム全体で映像や画像、音響、照明を用いた空間演出が可能になった。

リニューアル工事の目玉のメインビジョン。フルカラーLEDビジョンで、ビジョン単体としては国内スタジアムで最大規模の大きさだ(写真:日経クロステック)
リニューアル工事の目玉のメインビジョン。フルカラーLEDビジョンで、ビジョン単体としては国内スタジアムで最大規模の大きさだ(写真:日経クロステック)
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メインビジョンは、リボンビジョンや音響、照明などと連動する。スタジアム全体での空間演出が可能になった(動画:日経クロステック)

 メインビジョンやリボンビジョンの新設に加えて、メインゲートのエントランスやコンコースなど至る所にLEDディスプレーやデジタルサイネージを設置。メインエントランスには大型LEDディスプレーを3台、コンコースなどには約260台のサイネージを設置しており、場内のどこにいても試合映像や演出映像を楽しめる。

メインゲートのエントランス。天井にもLEDディスプレーを導入した(写真:日経クロステック)
メインゲートのエントランス。天井にもLEDディスプレーを導入した(写真:日経クロステック)
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コンコースなどに約260台のデジタルサイネージを導入している(写真:日経クロステック)
コンコースなどに約260台のデジタルサイネージを導入している(写真:日経クロステック)
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場内のどこにいても試合映像や演出映像を楽しめるようにして、球場全体の一体感をより高める(写真:日経クロステック)
場内のどこにいても試合映像や演出映像を楽しめるようにして、球場全体の一体感をより高める(写真:日経クロステック)
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 その他、観客席のスイートエリア「スイート倶楽部」を「THE SUITE TOKYO」としてフルリニューアルした。スイートエリアは年間契約した法人が利用できる個室だ。グラウンドを一望できるバックネット裏3階エリアに位置する。室数は28室。22年3月時点で新規申し込みは受けていない。

スイートエリアの専用エントランス(写真:日経クロステック)
スイートエリアの専用エントランス(写真:日経クロステック)
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スイートエリア内の観客室(写真:日経クロステック)
スイートエリア内の観客室(写真:日経クロステック)
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スイートエリア内のどの観客室からでも、グラウンドを一望できる(写真:日経クロステック)
スイートエリア内のどの観客室からでも、グラウンドを一望できる(写真:日経クロステック)
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