東京ドーム(東京・文京)と親会社の三井不動産は2023年1月24日、エンターテインメントの複合施設「東京ドームシティ」の大規模なリニューアルを23~24年にかけて実施すると発表した。三井不動産は21年に東京ドームを連結子会社にしており、それ以降、東京ドームシティの刷新に力を入れている。
最大の目玉は、23年5月に開業20周年を迎える、水をテーマにした施設「LaQua(ラクーア)」の過去最大規模となるリニューアルだ。23年3~5月にかけて、ショップ&レストランとスパ、アトラクションズの3つのゾーン全てを刷新する。
ラクーアは、東京都心のほぼ真ん中に位置する好立地の後楽園エリアで気軽に体験できる、国内最大級の温浴施設を備えるのが特徴だ。天然温泉「Spa LaQua(スパ ラクーア)」は日本のスパブームをけん引してきた実績があり、約20年が経過した今なお人気がある。コロナ禍の危機を乗り越え、復調の兆しが見えてきた。
23年4月中旬には施設の地上9階に、スパ ラクーアがプロデュースする新たな温浴施設を設ける。貸し切りの個室と利用者専用ラウンジを備えた、広さが約300m2のプライベートサウナだ。
6つの個室があり、一部屋の広さを20~25m2とゆとりがあるものにする。個室にはサウナや水風呂が備わっており、友人などと1室で最大4人まで利用可能だ。サウナに入った後は専用ラウンジで休憩したり、仕事をしたりできるようにする。
他にも、既存の岩盤浴エリア「ヒーリング バーデ」を拡張。新しい低温サウナや景色を楽しめるフットプールエリアを増設する。はやりのサウナをリニューアルの売り物にして20周年を迎えるスパ ラクーアを盛り上げ、集客増を狙う。
ラクーア全体では、同じく23年4月中旬に広さが約1000m2の新たなフードゾーンをオープンする。ショップ&レストランのゾーンは23年3~5月にかけて、新規出店や改装オープンを迎える。館内の共用スペースも刷新し、快適性を高める。
遊園地であるアトラクションズのゾーンでは、ジェットコースターの新車両を導入する。