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新幹線に乗るまで15分

 商業エリアのデザインコンセプトは「TOKYO FACE」。多様性に富んだ「TOKYO」のさまざまな「FACE(顔・面)」を表現する。天井や壁のアクセントに、多角形を用いた特徴的なデザインが使われている。

天井や壁などに多角形のデザインを用いて華やかに商業ゾーンを彩る(写真:日経クロステック)
天井や壁などに多角形のデザインを用いて華やかに商業ゾーンを彩る(写真:日経クロステック)
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 23年3月10日には地上1~3階の商業施設が開業した。1階は「ジャパン・ラグジュアリー」をテーマとする店舗、2階は飲食や物販などの小規模店舗が集積しエリア内のどこでも飲食可能な「ヤエスパブリック」、3階はレストランという構成だ。

 なかでも2階のヤエスパブリックは、電車やバスを待つ空き時間などに気軽に立ち寄りやすい設えとしている。コンセント付きのワークスペースや、子連れでも使いやすい小上がり席など、多様なシーンを想定したスペースを用意しているのが特徴だ。

飲食だけでなく、休憩スペースとしても利用できる「ヤエスパブリック」(写真:日経クロステック)
飲食だけでなく、休憩スペースとしても利用できる「ヤエスパブリック」(写真:日経クロステック)
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子連れでも使いやすい小上がり席。窓を介して東京駅八重洲口前のグランルーフが見える(写真:日経クロステック)
子連れでも使いやすい小上がり席。窓を介して東京駅八重洲口前のグランルーフが見える(写真:日経クロステック)
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 4~5階の「イノベーションフィールド八重洲」は、交流ラウンジやイベントスペース、貸し会議室、テンポラリーオフィス、スタジオなどを備える。東京大学八重洲アカデミックコモンズをはじめ、企業やアカデミア、スタートアップなどが集う、交流と創発の拠点だ。イベントの予定がなければ、交流ラウンジなどは誰でも気軽に利用できる。

5階のイベントスペース。年2回の大型イベントと、月2回のイベントを通して年間約2000人の参加を見込む(写真:日経クロステック)
5階のイベントスペース。年2回の大型イベントと、月2回のイベントを通して年間約2000人の参加を見込む(写真:日経クロステック)
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 三井不動産八重洲街づくり推進室の七尾克久室長は、日経クロステックの取材に対し、「たとえ数分のショートステイであっても、この場所に来れば人と交流ができる。その交流が、イノベーションにつながっていく。そんな場づくりをしていきたい」と抱負を語った。同八重洲街づくり推進室の上垣和主任も、「イノベーションフィールド八重洲は、地下1階でJR東京駅と直結していることが強みだ。5階の交流ラウンジから、15分程度で新幹線に乗り込める」と、ロケーションの優位性に自信を見せた。

5階の交流ラウンジ。イベント参加者やビジネスパーソン、地域の団体などの交流を促す(写真:日経クロステック)
5階の交流ラウンジ。イベント参加者やビジネスパーソン、地域の団体などの交流を促す(写真:日経クロステック)
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5階の交流ラウンジからはテラスに出ることができる(写真:日経クロステック)
5階の交流ラウンジからはテラスに出ることができる(写真:日経クロステック)
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