これまでの連載はこちら
編集長が語る日経コンストラクションの見どころ
目次
-
2021年の土木界はこれで把握
例年と異なり、2021年はあまりすっきりとしないスタートとなりました。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、様々な活動に対する自粛や抑制が続きそうな状況です。
-
外環道工事での陥没や米軍タンク跡地での重機転落などを深掘り
私が日経BPに入社した頃、日経コンストラクションの年末の特集は例年、建設現場で発生した事故を扱った内容と決まっていました。ただ、私が編集長に就任する前には、既に年末号で事故の特集を掲載するという慣例はなくなっていました。企画がマンネリ化したり、大きな事故を中心に、即座に取り上げることを重視したりし…
-
新幹線建設の命運握る建設発生土
工事が順調に進むか否かの決め手は、排出される建設発生土の処理になりそうだ──。JR東海がリニア中央新幹線の建設に向けて公表した環境影響評価準備書などの資料を見て、真っ先にこう感じました。当時執筆した短い記事でも、土の処理がカギになる旨を記しています。今から7年ほど前の話です。
-
斜面とトンネルを通じて土の難しさを痛感
長年にわたってなくならない災害があります。土砂災害です。特に近年は西日本豪雨や東日本台風といった甚大な被害をもたらした気象が頻発。大規模災害の頻度は増加傾向にあります。
-
磨かれた土木の“ローテク”で技術の原点に
日経コンストラクション2020年11月9日号では、近年、紹介する機会が減っていた昔ながらの土木技術を紹介しました。もちろん、最新の改良技術です。目からうろこが落ちる技術が見つかると思います。
-
伝承テックで現場のノウハウ残せ
昭和生まれだからかもしれませんが、私は「技」という言葉に引かれます。実際に目の前で伝統職人が工芸品などを加工している姿を見ると、うっとりとしてしまうのです。
-
こんな若手がいる限り、建設産業の未来は明るい
私が新入社員として配属された頃(日経BPではありませんが)、まだ1人1台のPCはあてがわれていませんでした。1人1台のノート型PCが配布されたのは、入社して1年ほどたってから。それまでは職場での文書作成にはワープロが使われていました。
-
設計を誤った建設コンサルタントが発注者となって橋を架け替え
2020年9月28日号の日経コンストラクションでは、「使えない設計」と題する特集を用意しました。設計ミスを犯した大手建設コンサルタントが、発注者となって橋を架け替えるという、異例の事態をスクープしています。
-
「幻のダム」と「コロナ再流行」が現実になったら
2020年7月の豪雨に見舞われた九州に、今度は台風10号が猛威を振るいました。事前の様々な備えなどもあり、被害の拡大は抑えられたと考えられますが、繰り返される激しい気象を改めて実感する結果となりました。
-
測って分かることばかりじゃない
遅かった梅雨明けがうそのように、8月は猛烈な暑さが続いています。日経コンストラクション2020年8月24日号では、そんな暑さに関連した独自実験の内容をまとめた記事を用意しています。特集「マスクは熱中症の敵か」です。
-
高速道路の無料化という呪縛を解け
例年に比べて大幅に遅れた梅雨明け。暑い日が続くものの、太陽の日差しが降り注ぐ夏がようやく到来しました。本来であれば、夏休みに家族や友人たちと旅に出かけたいところ。ですが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く2020年夏は、慎重な行動を取っていらっしゃる読者の方も多いでしょう。
-
確実に変わった日本の雨、豪雨もニューノーマルの時代に
18年の西日本豪雨、19年の房総半島台風や東日本台風、そして、九州地方・中部地方などで猛威を振るった今回の20年7月豪雨――。今回の豪雨では、長期にわたる梅雨前線の停滞や多量の水蒸気供給といった、いくつか要因が指摘されています。大規模な水害を引き起こす激しい気象の連続は、地球温暖化との関連性を強く…
-
新幹線整備の難局は地元調整だけではない
リニア中央新幹線の工事で、静岡工区の着工を巡る議論が進展せず、2027年の東京―名古屋間の開業がいよいよ危ぶまれてきました。JR東海と静岡県の間に存在する溝はかなり深く、先が見通せないというのが実情ではないかと思います。
-
BIM/CIM原則化の2年前倒しで建設DXは加速する
新型コロナウイルスの問題は、間もなく建設生産プロセスに大きな変化をもたらします。そんな未来を決定的にしたニュースが、2020年4月に報じられました。国土交通省が23年度までに、小規模な工事を除いてBIM/CIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング/コンストラクション・インフォメーション・…
-
ウィズコロナの時代に建設の仕事をどう進めるか
全国で緊急事態宣言が解除されたとはいえ、現状、そして当面の経済活動を新型コロナウイルスの問題が発生する前のやり方に戻すわけにはいかないでしょう。設計や施工の現場では、テレワークの活用から職場での飛沫感染防止策に至るまで、新型コロナウイルスが存在する前提での取り組みを進めていかなければなりません。
-
雨の季節を前に考える治水の新動向
ゴールデンウイークが終わった矢先、台風1号の発生というニュースが飛び込んできました。今年も梅雨や台風といった雨の多い季節が迫っています。2018年は西日本豪雨、19年は東日本台風(台風19号)によって、日本の広域で甚大な被害が発生したことは記憶に新しいでしょう。
-
工事現場と設計現場のアフターコロナを読む
新型コロナウイルスの問題が建設産業に大きなインパクトをもたらした点は2つあります。1つは大手建設会社を中心に、工事現場を止めるような事態に陥った点です。災害などの非常時であれば、真っ先に活躍した建設会社も、ウイルスがもたらす災禍への効果的な対策は持ち合わせていないのです。
-
好業績を吹き飛ばしそうなコロナ禍
2020年4月16日に緊急事態宣言の対象が全国に拡大し、新型コロナウイルスの影響がますます広がっています。
-
新型コロナとの長期戦が始まった建設業界
新型コロナウイルスの猛威は、建設産業にも大きな影響を及ぼしつつあります。建設会社から感染者が出たり、大手建設コンサルタント会社が続々と出社禁止を命じたりする動きは、既に日経コンストラクション2020年3月23日号でお伝えしました。
-
もう3K現場とは呼ばせない
建設工事の現場は、「きつい」「汚い」「危険」がそろった「3K」の職場だ──。そんな声に強く反論できる人は、まだ少ないのではないでしょうか。土日の出勤や長時間労働が必要であったり、砂ぼこりが舞う環境であったり、労災事故が発生したりする現場も、まだまだ存在します。