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鉄筋やPC鋼材を使わない橋を

 工期が限られるという条件下で大林組が投入したのが、高層マンションの施工性を高めるために開発されたLRV工法を、高架橋向けに実用化した技術です。3方向からプレキャスト部材を組み立てられる技術で、鉄道総合技術研究所と協力して実用化を図りました。

 こうした工法の採用によって、大林組・名工建設・道端組JV(共同企業体)は、現場の工期の9カ月短縮に成功しています。特集では他にも、河川部での通年施工を可能にする桟橋を現地に設置して工期を守ろうと奮闘する現場や、新幹線として初めて橋脚を道路と共用する橋を紹介しました。

 日経コンストラクション7月13日号では、もう1つ橋に着目した記事を用意しています。ズームアップ「鉄筋とPC鋼材を排した“不老橋”」です。三井住友建設が施工する徳島自動車道の別埜谷橋の建設工事を取り上げました。

日経コンストラクション2020年7月13日号のズームアップ「鉄筋とPC鋼材を排した“不老橋”」
日経コンストラクション2020年7月13日号のズームアップ「鉄筋とPC鋼材を排した“不老橋”」
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 鉄筋やPC鋼材といった金属製の構造材を用いずに、アラミド繊維や高強度鋼繊維補強コンクリートなどの素材を組み合わせて安全な橋を構築する事例を紹介します。劣化の大きな要因となる鋼材腐食の問題から解放されるので、ライフサイクルコストの低減を期待できます。

 構造部材だけでなく、高欄にも鉄筋は要りません。上部構造全体でライフサイクルコストを抑える配慮を尽くした先進的な事例です。

 最後にもう1つ、新型コロナウイルス感染症の問題が再燃しつつあるなかで注目の記事を。公共工事における喫緊の課題である現場のリモート化をまとめたトピックス「“リモート監督”は定着するか」です。

 新型コロナ対策だけでなく、遠隔地への移動などを省いて生産性を高める手法としても重要な取り組みになっています。ぜひとも最新号でご確認ください。