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 まずは、2020年7月豪雨で被災された数多くの方に、心よりお見舞い申し上げます。

 18年の西日本豪雨、19年の房総半島台風や東日本台風、そして、九州地方・中部地方などで猛威を振るった今回の20年7月豪雨――。

 今回の豪雨では、長期にわたる梅雨前線の停滞や多量の水蒸気供給といった、いくつか要因が指摘されています。大規模な水害を引き起こす激しい気象の連続は、地球温暖化との関連性を強く示唆しています。

 そうであれば、近年、毎年のように繰り返される豪雨は、もう特別の事象ではないと考えた方がよいでしょう。市民の暮らしを激変させる豪雨災害は、局地的でまれに起こるものではなくなったのです。

 新型コロナウイルスの問題を受けたニューノーマルとして、新しい生活様式が強く求められるようになりました。これからはウイルスの感染拡大という観点だけでなく、豪雨をはじめとする激しい気象という部分でも、新たな日常が到来したと認識すべきでしょう。

 日経コンストラクション20年7月27日号では、巻頭の緊急報告「長期の前線停滞で落橋・浸水拡大」で、7月豪雨がもたらした被害の状況を速報しています。堤防の決壊を伴う大規模な浸水を発生させた球磨川での被害を中心に、大分や岐阜における被害状況も、写真を中心に報じました。

 豪雨で落ちた橋や民家をのみ込む土砂災害などの写真を見ると、ハードとしてのインフラの限界を感じるとともに、ハードにもソフトにも、改善できる部分はまだまだあるのではないかという思いもこみ上げてきます。

 多発した橋梁流失や相次いだ土砂災害などを踏まえて被害を詳しく分析した内容は、次の8月10日号でお伝えする考えです。詳報は、それまでお待ちください。

日経コンストラクション2020年7月27日号の緊急報告「長期の前線停滞で落橋・浸水拡大」(資料:日経コンストラクション)
日経コンストラクション2020年7月27日号の緊急報告「長期の前線停滞で落橋・浸水拡大」(資料:日経コンストラクション)
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