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 例年に比べて大幅に遅れた梅雨明け。暑い日が続くものの、太陽の日差しが降り注ぐ夏がようやく到来しました。本来であれば、夏休みに家族や友人たちと旅に出かけたいところ。ですが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く2020年夏は、慎重な行動を取っていらっしゃる読者の方も多いでしょう。

 旅に当てられない時間を少しでも有意義にお過ごしいただくために、日経コンストラクションが20年8月に発行する2冊の雑誌では、それぞれ読み応えのある特集を2本用意します。8月10日号に収録した1本は「転機の道路政策」です。これまでの道路政策を振り返りつつ、新しい時代に求められる道路整備の在り方を考えてみました。

日経コンストラクション2020年8月10日号の特集「転機の道路政策」(資料:日経コンストラクション)
日経コンストラクション2020年8月10日号の特集「転機の道路政策」(資料:日経コンストラクション)
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 現在の道路行政には、様々な限界が見えています。端的な例は高速道路の無料化でしょう。施設整備などに要した債務の返済が終われば、道路を国や自治体に引き渡して無料化するという原則から抜け出せないのです。既に問題として浮かび上がった老朽化に伴う大規模更新・修繕の費用を返済期限の延長という形で乗り切ろうとしています。

 しかし、その大規模更新や修繕の対象となっているのは1960年代から70年代に整備された箇所が中心です。道路はその後も整備され続けています。大規模な更新や修繕はその先も続くのです。維持管理を見据えた費用負担の在り方、有料道路の在り方について、難題を次の世代に送るのではなく、きちんと解決していくべきでしょう。