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 遅かった梅雨明けがうそのように、8月は猛烈な暑さが続いています。日経コンストラクション2020年8月24日号では、そんな暑さに関連した独自実験の内容をまとめた記事を用意しています。特集「マスクは熱中症の敵か」です。

日経コンストラクション2020年8月24日号の特集「マスクは熱中症の敵か」(資料:日経コンストラクション)
日経コンストラクション2020年8月24日号の特集「マスクは熱中症の敵か」(資料:日経コンストラクション)
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 近年、猛烈な暑さの夏が続いていますが、2020年の夏にはこれまでと大きな違いがあります。新型コロナウイルスへの対応が求められるという点です。今は飛沫による感染拡大を防ぐために、建設現場などでのマスク着用が当たり前となっています。暑さという面で作業環境が悪化したと感じている人は多いでしょう。

 マスクを着用していると、吐き出す息が蒸し暑さを一段と感じさせるからです。一部の自治体などは「マスク熱中症」への注意を呼びかけるなど、マスクを装着することによって熱中症を引き起こしかねないとウェブサイトなどで伝えています。

 一方、熱中症と相関性が高いと言われている暑さ指数(WBGT)については、作業時に装着する衣服の程度に応じて補正する手法があります。密閉性が高いつなぎ型の衣服などを使う場合には、WBGTの値を高めに補正し、より熱中症リスクが高いことを示すのです。

 ところが、熱中症リスクを高めると言われているマスクについては、特に補正などの対象にはなっていません。そこで、日経クロステックでは、熱中症をもたらす深部体温の上昇とマスクの装着の有無との関係を、簡易な実験に基づいて確かめてみることにしました。

 実験結果の詳細は、特集記事でご覧いただきたいのですが、マスクと熱中症リスクを簡単に結びつけるのは少し難しそうだというデータが出てきました。簡易な実験で、かつ限られた被験者で確認したレベルの結果ですので、さらなる検証は必要ですが、参考にできる部分はあるのではないかと思います。