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 2020年7月の豪雨に見舞われた九州に、今度は台風10号が猛威を振るいました。事前の様々な備えなどもあり、被害の拡大は抑えられたと考えられますが、繰り返される激しい気象を改めて実感する結果となりました。

 激しい気象が相次ぐ状況を踏まえると、治水について新しい行動を加速させていかなければなりません。日経コンストラクション2020年9月14日号は、台風10号の襲来前に校了していたものの、これからの治水の在り方を再考する記事、「再浮上、川辺川ダム」を掲載しています。

日経コンストラクション2020年9月14日号の特別リポート「再浮上、川辺川ダム」(資料:日経コンストラクション)
日経コンストラクション2020年9月14日号の特別リポート「再浮上、川辺川ダム」(資料:日経コンストラクション)
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 川辺川ダムが存在したら、九州を襲った7月豪雨における球磨川流域の被害はどの程度抑制できたのか――。そんな疑問を解き明かすために取材を進めました。

 7月豪雨で甚大な浸水被害をもたらした球磨川では、支川の川辺川にダムを建設する計画がありました。しかし、民主党政権下で建設中止が決まり、後はダム本体などの建設が残った段階にまで至っていた事業は、幻の存在となっていました。

 その間、球磨川では河床掘削や築堤、引き堤など様々な河川整備を実施。ダムに頼らない治水に取り組んできました。しかし、川辺川ダムの代わりとなるだけの効果を期待できる対策は見つけられないまま、時間が経過。ダムが建設されていた場合に比べて、大きな被害を招いたと推定される結果となりました。

 降雨強度が高まるなど雨のリスクが変貌している状況を受け止め、改めて球磨川の治水についてゼロから議論する重要性をこの記事では伝えています。これからの治水を見つめ直す材料として、記事に目を通していただけると幸いです。