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 近年の日経コンストラクションでは、技術をテーマに据えた特集が多くなってきました。「メンテナンス元年」「i-Construction」など技術でインフラの維持管理や建設現場を革新する動きが急速に広がってきたことに呼応しています。

 こうした技術系の記事で頻出のキーワードがICT(情報通信技術)やAI(人工知能)、ロボットです。クラウドを介した業務処理の遠隔化、AIを用いた大量のデータ解析、ロボットを使った施工の合理化──。こうした取り組みを数多く紹介してきました。読者の中には、「食傷気味だ」と感じる方が、いらっしゃったかもしれません。

 一方で、誌面に掲載する機会が減った話題があります。土木構造物の部材や施工法にひと工夫を加えて、使いやすくしたり、造りやすくしたりした技術です。私がまだ担当記者の頃、かなりの数の建設会社などに、開発から間もない新技術のアンケートを実施し、回答を基に500を超える新技術を紹介したことがありました。当時紹介した技術の多くは、こうした改良型のものでした。

 建設の現場で働く方にとっては、実はICTなど最先端の話題以上に、こうした身近な技術の情報も大切なのではないか。そんな原点に立ち返って企画したのが、日経コンストラクション2020年11月9日号の特集 売れる“ローテク” です。

日経コンストラクション2020年11月9日号の特集「売れる“ローテク”」(資料:日経コンストラクション)
日経コンストラクション2020年11月9日号の特集「売れる“ローテク”」(資料:日経コンストラクション)