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 大雨による災害が相次いでいます。2021年7月3日には、静岡県熱海市で大規模な土石流災害が発生。数多くの住宅がのみ込まれ、死傷者を出しました。その後、7月7日以降にも鳥取や島根、広島といった中国地方を中心に、土砂崩れや住宅への浸水などが断続的に起こっています。まずは被害に遭われた方に、お見舞い申し上げます。

 日経コンストラクション2021年7月26日号では、緊急報告「熱海土石流、盛り土の工法『不適切』」と題した速報記事を掲載しています。土石流を引き起こした降水の状況や、その起点部で実施されていた盛り土の状況など、甚大な被害をもたらした要因を、専門家の意見を交えて推察しました。

 熱海の土石流災害は、新聞やテレビで大きく報道されました。社会の関心が高まり、国土交通省は全国で盛り土の調査を進める方針を示しています。同号でまずは速報をお届けしましたが、土石流災害に至るまでの詳細な経緯や背景などは、8月9日号で続報として掘り下げる予定です。

 安全を守るという観点では、高速道路における事故対策に着目した記事も用意しました。トピックス「遅れる暫定2車線対策に新手」です。

 暫定2車線で運用する高速道路は、正面衝突が発生した場合に死亡事故を招くリスクが高く、早期の対策が求められています。有効な対策として考えられているのが、上下車線の間を仕切るワイヤロープ式防護柵です。同施設はこれまで採用できる箇所が土工部などに限られており、対策が進んでいない箇所は数多く残っています。

 近年、車線間を区切る安全施設の開発が進んできました。中小橋へのワイヤロープ式防護柵の設置が広がり、長大橋やトンネルに採用できそうな施設も出てきました。トピックス記事では、こうした安全対策の動向を解説しています。記事をご覧いただければ、今後の高速道路の改修市場も展望できると思います。