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 日経コンストラクションでは毎年、インフラの維持管理に着目した特集を8月の後半号でお届けしています。2021年8月23日号では「制約を突破するリニューアル技術」と題する特集を企画しました。

 インフラの維持管理において、補修をどのように進めていくのかは大きな課題です。5年周期で全てのインフラを点検していくという取り組み自体は着実に進んでいるものの、点検によって補修などが必要と診断されたインフラに対して、十分な手当てができていないからです。そこで8月23日号の特集では、これからの普及や活用に期待がかかる補修や補強の技術に焦点を当てることにしました。

 インフラの補修工事や補強工事の多くは、インフラを供用しながら進めなければなりません。インフラの使用に大きな支障を来さないようにしながら、安全かつ短期間で工事を進める必要があります。もちろん、コストにも配慮しなければなりません。

 特集記事では、様々な制約を乗り越えて補修工事などを進めた事例を取り上げています。例えば、新潟県内を流れる加治川で施工された頭首工の改修工事。既存構造物の形状を計測し、それに応じて補修用のコンクリートパネルを製作して設置する工事でした。

 コンクリートパネルを製作する前段で、既存構造物の劣化部分を人力ではつり取る作業を予定していました。しかし、この方法だと工期がかさんでしまいます。そこで、この工事では、MC(マシンコントロール)建機を使ったはつり作業を採用しました。

 測量で得た3次元データを活用した施工を実現。施工でのデジタル技術の活用によって、工期や品質の面で大きなメリットを得ました。