建設分野のAI活用で先んじる
先進的な取り組みだけに、課題も少なくありません。特集記事では、クワッドアクセルが本当に成功した技術として確立するために必要な取り組みや環境整備などにも言及しています。これは鹿島に限らず、これから施工の自動化を目指す企業にも共通する可能性が高い項目です。建設界を挙げて、現場の自動化とどう向き合うべきかを考える材料にしていただけると幸いです。
今回の特集は、日経クロステックとの連携を強化しています。日経クロステックでは、デジタル媒体という特性を生かし、「鹿島流・全自動工事」という特集の中で、動画なども紹介しました。加えて、雑誌の誌面では紹介しきれなかった詳細な情報を、デジタル記事で報じています。同特集記事に登場する関係者へのインタビューの詳細も、みなさまに追加でご提供する予定です。
日経コンストラクション10月11日号では、土木の世界でも利用される機会が増えているAI(人工知能)を分かりやすく解説する連載記事を始めました。
「建設AI導入のススメ」です。建設分野などでのAI技術の開発や導入支援を手掛ける知能技術(大阪市)の大津良司代表に、解説してもらいました。初回はAIを役立てられる土木の業務などについて、分かりやすく整理しています。
この他、同号では日立造船が施工した橋で支承の損傷が続いた話題をニュース時事・プロジェクトでお伝えしています。
最近発生した同種の重大事故を、橋の管理者が認識していなかったことが明らかになりました。施工者や管理者が、同種のトラブルを防ぐためにどのように振る舞えばよいのか、考えさせられる事例です。次の10月25日号では、この話題をさらに掘り下げて報じていく予定です。