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食品ロスならぬ「コンクリートロス」に注目

 11月号のもう一つの特集では、コンクリートの打設後に現場で余った生コンクリート「残コン・戻りコン」に注目しました。売れ残りや消費期限が近いといった理由から、食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」と同様に、打設できるのに捨てられてしまうコンクリートが問題視されています。いわゆる「コンクリートロス」です。

 実はこのコンクリートロスの問題解決のために、建設業界が総力戦で挑んでいます。例えば、2025年の大阪・関西万博の建設工事に向けて、「減らす」「分配する」「集約・再利用する」という3つの手順で、残コン・戻りコンをゼロにしようというプロジェクトが動き始めました。詳しくは特集をご覧いただければ幸いです。

 残コン・戻りコンの対策を進めることで、産業廃棄物が減るだけでなく、新たなコンクリートとして使われるため、資源の有効活用につながります。さらに二酸化炭素を固定することで、温暖化対策にもなります。

 残コン・戻りコンの処理などに直接関わる人は少ないかもしれませんが、地球環境に貢献できる点で世間的にも関心は高いはずです。建設技術者はもちろんのこと、建設業界以外で働く読者にも、教養的な視点でぜひお読みいただければ幸いです。