編集長が語る日経コンストラクションの見どころ
目次
-
「幻のダム」と「コロナ再流行」が現実になったら
2020年7月の豪雨に見舞われた九州に、今度は台風10号が猛威を振るいました。事前の様々な備えなどもあり、被害の拡大は抑えられたと考えられますが、繰り返される激しい気象を改めて実感する結果となりました。
-
測って分かることばかりじゃない
遅かった梅雨明けがうそのように、8月は猛烈な暑さが続いています。日経コンストラクション2020年8月24日号では、そんな暑さに関連した独自実験の内容をまとめた記事を用意しています。特集「マスクは熱中症の敵か」です。
-
高速道路の無料化という呪縛を解け
例年に比べて大幅に遅れた梅雨明け。暑い日が続くものの、太陽の日差しが降り注ぐ夏がようやく到来しました。本来であれば、夏休みに家族や友人たちと旅に出かけたいところ。ですが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く2020年夏は、慎重な行動を取っていらっしゃる読者の方も多いでしょう。
-
確実に変わった日本の雨、豪雨もニューノーマルの時代に
18年の西日本豪雨、19年の房総半島台風や東日本台風、そして、九州地方・中部地方などで猛威を振るった今回の20年7月豪雨――。今回の豪雨では、長期にわたる梅雨前線の停滞や多量の水蒸気供給といった、いくつか要因が指摘されています。大規模な水害を引き起こす激しい気象の連続は、地球温暖化との関連性を強く…
-
新幹線整備の難局は地元調整だけではない
リニア中央新幹線の工事で、静岡工区の着工を巡る議論が進展せず、2027年の東京―名古屋間の開業がいよいよ危ぶまれてきました。JR東海と静岡県の間に存在する溝はかなり深く、先が見通せないというのが実情ではないかと思います。
-
BIM/CIM原則化の2年前倒しで建設DXは加速する
新型コロナウイルスの問題は、間もなく建設生産プロセスに大きな変化をもたらします。そんな未来を決定的にしたニュースが、2020年4月に報じられました。国土交通省が23年度までに、小規模な工事を除いてBIM/CIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング/コンストラクション・インフォメーション・…
-
ウィズコロナの時代に建設の仕事をどう進めるか
全国で緊急事態宣言が解除されたとはいえ、現状、そして当面の経済活動を新型コロナウイルスの問題が発生する前のやり方に戻すわけにはいかないでしょう。設計や施工の現場では、テレワークの活用から職場での飛沫感染防止策に至るまで、新型コロナウイルスが存在する前提での取り組みを進めていかなければなりません。
-
雨の季節を前に考える治水の新動向
ゴールデンウイークが終わった矢先、台風1号の発生というニュースが飛び込んできました。今年も梅雨や台風といった雨の多い季節が迫っています。2018年は西日本豪雨、19年は東日本台風(台風19号)によって、日本の広域で甚大な被害が発生したことは記憶に新しいでしょう。
-
工事現場と設計現場のアフターコロナを読む
新型コロナウイルスの問題が建設産業に大きなインパクトをもたらした点は2つあります。1つは大手建設会社を中心に、工事現場を止めるような事態に陥った点です。災害などの非常時であれば、真っ先に活躍した建設会社も、ウイルスがもたらす災禍への効果的な対策は持ち合わせていないのです。
-
好業績を吹き飛ばしそうなコロナ禍
2020年4月16日に緊急事態宣言の対象が全国に拡大し、新型コロナウイルスの影響がますます広がっています。
-
新型コロナとの長期戦が始まった建設業界
新型コロナウイルスの猛威は、建設産業にも大きな影響を及ぼしつつあります。建設会社から感染者が出たり、大手建設コンサルタント会社が続々と出社禁止を命じたりする動きは、既に日経コンストラクション2020年3月23日号でお伝えしました。
-
もう3K現場とは呼ばせない
建設工事の現場は、「きつい」「汚い」「危険」がそろった「3K」の職場だ──。そんな声に強く反論できる人は、まだ少ないのではないでしょうか。土日の出勤や長時間労働が必要であったり、砂ぼこりが舞う環境であったり、労災事故が発生したりする現場も、まだまだ存在します。
-
若手は「甘えている」では解決しない
求人倍率が高水準で推移している建設業界。工事や業務の運営に不可欠な人材の確保、特に若手の採用に苦慮している会社は少なくありません。大手の建設会社や建設コンサルタント会社の幹部のなかにも、「新卒採用で内定を出しても断られる」と打ち明ける方は珍しくありません。
-
国が封印した堤防構造を探る
大雨が猛威を振るう年が増えています。2018年の西日本豪雨、19年の台風19号など甚大な水害をもたらす気象が当たり前のように繰り返されており、今後はこのくらいの豪雨や暴風が普通に襲い掛かってくると考えた方がよいでしょう。
-
土木資格の取得は2020年が狙い目
日経コンストラクションで、毎年読者の方に髙い支持をいただいている企画があります。資格に関する特集です。2020年は2月10日号で「好機到来、資格を取ろう」と題する特集を用意しました。
-
鉄やコンクリートをしのぐ材料を活用する時代へ
土木の現場で利用される材料といえば、鉄、コンクリート、土と相場は決まっています。もちろん、これからもこれらの材料は、主要な材料であり続けるでしょう。しかし、これらの代わりに利用される材料は、間違いなく増えるとみています。
-
この1冊で2020年の土木界を見通せる
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年、土木の世界でも数多くの動きがあります。日経コンストラクションが皆さまへ今年初めてお届けする1月13日号では、大型特集「2020年の土木界」を掲載しました。編集部員が総力を挙げて、取材、執筆した大特集です。
-
明るい話題よりも生死や安全を優先
テレビや新聞でみんなが明るくなれるようなニュースがあまり報じられない。そう思っていらっしゃる方は多いでしょう。日経コンストラクションに対しても、「もっと元気になる話題を増やしてほしい」とリクエストされる方は決して少なくありません。
-
教える以上に若手から学べること
建設関連の業務に携わるベテラン世代にとって、設計や施工といった日常の仕事以外で重要な仕事となっているのが、若手の育成でしょう。若い世代に設計や施工の仕事をするうえで必要な技術のポイントを指導したり、顧客との関わり方を伝えたり。その内容は多岐にわたると思います。
-
教科書通りに対処できない橋梁診断の現実
先日、橋の維持管理などを手掛ける建設コンサルタント会社や測量会社の技術者の方々に、現状の業務における困り事を伺う機会がありました。その中で多かった声の1つが、点検した橋の健全度の判定が難しいということでした。