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東京のH形鋼、前年同月比で12.9%の下落

 S造の躯体工事に関連するH形鋼(SS400細幅、200×100×5.5×8mm)の1トン当たり取引価格を主要3都市について見てみよう。東京における20年8月の1トン当たり取引価格は、前月から変わらずの7万4000円だった。前年同月比では12.9%の下落である。

 需要低迷が長く続くなか、メーカー各社は需要に見合った生産に徹しているが、需給にタイト感は出ていない。20年6月に表明されたメーカー各社の値上げを受け、流通各社は採算悪化を回避するため、販売姿勢を強めている。しかし、需給にタイト感が乏しい環境下では、安値の切り上げが精いっぱいで高値は浸透していない。流通各社は今後も値上げ交渉を続ける構えだが、需要回復の兆しは薄く、20年9月の価格は横ばいで推移しそうだ。

 名古屋の取引価格は、前月から変わらずの7万5000円。前年同月比は11.8%の下落である。大阪は前月から変わらずの7万5000円。前年同月比では11.8%の下落だった。

横軸は調査時期。金額は消費税を除く(資料:建設物価調査会)
横軸は調査時期。金額は消費税を除く(資料:建設物価調査会)
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 原則として毎週木曜に公開する「建築単価ウオッチ」の次週以降の予定は以下の通り。

  • 20年10月8日(木)=戸建て住宅(木造)のプライス推計値と建築費指数、構造用合板の取引価格(以上、20年8月分調査)
  • 20年10月15日(木)=高齢者福祉施設(RC造)のプライス推計値と建築費指数(以上、20年8月分調査)
  • 20年10月22日(木)は休載
  • 20年10月29日(木)=マンション(RC造)のプライス推計値と建築費指数、生コンと異形棒鋼とコンクリート型枠用合板の取引価格(以上、20年9月分調査)
  • 20年11月5日(木)=事務所(鉄骨造)のプライス推計値と建築費指数、H形鋼の取引価格(以上、20年9月分調査)

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