「建築単価ウオッチ」では、今回から2020年12月調査の結果をお伝えする。鉄筋コンクリート造(RC造)マンションは、コストの動向を示す指数が前月比で0.1%上昇した。電気や衛生などの資材・工事費の上昇が影響している。RC造の主要資材のうち、鉄筋や型枠用合板が各地で値上がりしている。
東京における2020年12月の鉄筋コンクリート造(RC造)マンションのプライス推計値は、中央値に相当する中位(50%値)が1m2当たり34万3000円(最新2カ月分は暫定値)で前月比は変わらず、前年同月比は5.9%の上昇であった。
同様に、四分位で高位(75%値)のプライス推計値は37万8000円で、前月比は変わらず、前年同月比は8.0%の上昇であった。低位(25%値)は29万1000円で、前月比は変わらず、前年同月比は1.7%の下落であった。
プライス推計値のグラフの元データを公開する。プライス推計値は、最新2カ月分が暫定値であるため、前月調査時や翌月調査時で値が変わっている場合がある。前月比や前年同月比を確認する際に、参考にしてほしい。(元データは、PDFがこちら、CSVがこちらから入手できる)
建設物価調査会の建物価格情報サービス「JBCI」のデータから作成した総工事費単価のプライス推計値。東京都内で建設されたマンション(分譲、賃貸、ワンルーム)について過去の契約価格データをベースに、建築費指数(工事原価)を用いて補正したもの。実際の契約価格は、建物の規模や施工条件、設計内容、グレードなど様々な要因によって変動するので、四分位で中央値に相当する中位(50%値)の他、高位(75%値)と低位(25%値)のデータを提供する。契約価格の調査は年単位で行われ、翌年4月に集計結果が得られることから、19年調査の結果を20年4月から21年3月まで推計の基本情報として用いている。3月と4月ではベースとなる母集団が異なるため、値の差が大きくなる場合がある。最新2カ月分のプライス推計値は暫定値だ。
■建物価格情報サービス「JBCI」の詳細は建設物価調査会「JBCI」で確認できる。