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自社仕様で省エネ基準クリア

規模が小さい工務店ほど省エネ計算の習熟度が低い
規模が小さい工務店ほど省エネ計算の習熟度が低い
グラフは国土交通省が住宅の設計者や工務店などを対象に実施したアンケートの結果。「一次エネルギー消費量」と「外皮性能」の計算ができるかどうかを、会社の規模別にグラフ化した。結果を見ると、従業員規模の小さい会社ほど、「計算できない」と答えた率が高いことが分かる(資料:国土交通省「今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方について(第二次報告案)」を基に作成)
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みなさんは期優良住宅の認定取得などで必要になる省エネ計算はどのようにされていますか。

池田 長期優良住宅は仕様規定でも通る部分があります。その内容はすでに把握しているので、仕様で適合させることもありますが、それ以外は基本的に社内で計算します。ただ、多忙で手がまわらないこともあるので、そうした場合は外注しています。

自分たちで省エネ計算できるよう社員に指示しているのですか。

池田 長期優良住宅や認定低炭素住宅などを何件も手掛けるうちに、設計担当者がノウハウを習得し、設計に必要な技術として後輩に教え継がれる形ができました。まず省エネ計算を身に付け、次は認定低炭素住宅もやってみようかというような取り組みが、スキルアップの1つのプロセスになっています。外皮計算には、各審査機関が用意しているシートの中から当社として扱いやすいものを選んで使っています。