「セルロースナノファイバー(CNF)の潜在需要で、最も大きいと期待されているのは自動車用途だ」。京都市産業技術研究所高分子系チームチームリーダーの仙波健氏はこう語る。CNFとは樹木などを原料に植物繊維をナノ(nm)サイズまでほぐした材料。鉄鋼の1/5の密度でありながら強度は5倍以上ある。この特性を生かし、CNFを強化材として樹脂に添加して使うと、軽くて強いCNFの複合材料(CNF強化樹脂)が出来る。これを自動車の車体や部品の材料に使えば、車体の軽量化に貢献するというわけだ。
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