
特集
驚異の新材料2018~ものづくり、家づくり、街づくりを変える!
目次
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CFRPでクルマを3割軽く、2割の燃費向上
炭素繊維(1)
軽くて強い、理想的な軽量化材料の筆頭とも言える炭素繊維。その優位性は、工業製品としても建設資材としても身近な強度材料である鉄鋼(以下、鋼)と比べると分かりやすい。軽さを示す比重は約1.8と、鋼の7.8に比べて約1/4。強さを示す比強度(引っ張り強さ/比重)は鋼の約10倍。つまり、炭素繊維は鋼より…
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欧州のクルマが新材料に積極的なワケ
プロローグ(2)
今、欧州の高級車を中心に、新素材を積極的に使ったクルマが続々と登場している。
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崩壊した新材料の“普及法則”
プロローグ(1)
業界をまたいだ新材料の実用展開のスピードが格段に上がっている。多少コストが高くても新しい材料を積極的に使おうとする動きがさまざまな業界に現れてきたからだ。建築分野で評価を得た材料が自動車分野で注目されるなど、新材料の実用展開は業界の壁を越えて混然一体となりつつある。
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化石扱いから脱却し技術のクロス教育を、隈研吾氏
隈研吾氏インタビュー(下)
ドイツなどではロボットを用いたパビリオン建設の教育に力を入れ始めている。一方、日本ではそこまでの教育が実現していない。隈研吾氏はそんな日本において、他の領域とクロスさせた技術教育の推進が重要だと指摘する。
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冷たくない触感も炭素繊維の魅力、隈研吾氏
隈研吾氏インタビュー(中)
建築家の隈研吾氏は、炭素繊維の利点はその施工性の良さや強度だけにあるのではないと指摘する。金属のような冷たい触感ではない点も、炭素繊維を採用するメリットだとみているのだ。
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トヨタの木の車は今も語り草、隈研吾氏
隈研吾氏インタビュー(上)
2020年の東京五輪のメーンスタジアムとなる新国立競技場の設計を手掛ける隈研吾氏。新国立競技場での木材の利用をはじめ、多様な材料を用いて斬新な建築を生み出している。建築における材料の位置付けを重くみる隈氏に、建設の領域だけでなく、製造業なども含めた材料の可能性と材料技術の重要性を聞いた。