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スタートトゥデイが体型を計測する「ZOZOSUIT」を発売したことで、アパレル業界は今後、いや応なしにサイズやフィッティングについて考えざるを得なくなってくるはずだ。
動き出している企業は多い。ファーストリテイリングは2017年7月に東京・有明にオフィスを移設し、物流拠点とオフィスを一体化した。理由は「洋服の作り方を変える」ためだ。2019年までには「消費者の好みに合わせた商品を7日で作って、3日で届ける」といった構想の大部分が完了すると話す。
すでにファーストリテイリングはユニクロでセミオーダー商品を提供している。店舗で採寸はするが、計測した後は、Webサイト上でそのサイズを入力しておけば同じサイズの商品を購入できる。柳井正社長はかねて「店舗から直接工場に発注できるような世界を実現したい」と話しており、マスカスタマイゼーションを見据えているのは確実だ。
3D人体計測器で個人に合わせる
店舗におけるフィッティングも、ただの「試着」から顧客の体を「知る」ものに変化を遂げつつある。
アシックスは2017年9月に東京・原宿に開業した旗艦店で、3D人体計測器を設置。その結果をもとに個人の体型に合わせたスポーツウエアを注文できるようにした。ランニング時のひざのねじれや走行時の足首の倒れ具合などの動きを分析する設備も設置。現在は、走り方の特徴を計測したのちに、適切なシューズを選ぶ形式だが、今後それをマスカスタマイゼーションに生かしていくこともできるだろう。