日産自動車の新型電気自動車(EV)「リーフ」を実車試験する本連載(第1回はこちら)――。第2回はモーターとインバーターの熱計測の結果を紹介する。登坂時と連続加速時、一般道走行時、高速道走行時を試験した。今回は、登坂時と連続加速時について取り上げる*1)。
まずは登坂試験の様子を見てみよう。
登坂試験に用いた坂の勾配は14%(100m横移動した時に14m高くなる坂、傾斜角は約8度)である。約100mをフル加速し、その後、なだらかな場所にて周回して再び降坂するという試験である。登坂時にモーターにかなりの負荷がかかると想定しての試みだ。