日経 xTECH編集部と日経BP総研は、2017年12月10~15日まで沖縄県本島と伊是名場外離着陸場において、日産自動車の新型「リーフ」の実車走行試験を実施した。さらに実車試験が終了した後、12月18日からは沖縄県うるま市にて、車両の1次分解を開始した。延べ約2週間をかけて1台のクルマを各モジュールに分解した。ここでは分解調査編の詳細を紹介する。

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リーフ解体新書[分解調査編]
目次
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日産のEV「リーフ」、猛暑のエアコン対策にアルミフィルム 分解で判明
天井全面に配置して熱の侵入防ぐ
日産自動車の新型電気自動車(EV)「リーフ」が迎えた最初の夏は、記録的な猛暑が続いている。EVにとって猛暑は、エンジン車よりも酷だ。エアコンを効かせて車内を冷やせば、走行可能距離が目に見えて減っていく。分解調査から、日産が新型リーフで打った一手が分かった。
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リーフ分解で分かった!コストと航続距離を最優先、アルミ部品は見当たらず
2018年3月初めにリーフの1次分解を終了し、その調査から見えた初代リーフとの違いを探った。初代から外観は大きく変わった印象を受ける2代目リーフだが、プラットフォームをはじめ、フロントドアやシート、内装類など多くの構成部品が初代と同じ形状をしていることが分かった。
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[特報]次世代車載LANが日本車にも、日産が新型リーフで採用
分解調査で車載Ethernet用送受信ICの搭載を確認
いよいよ日本の自動車メーカーも車載Ethernetの採用に舵を切った。日経 xTECH編集部と日経BP総研が実施した分解調査から、日産自動車が2017年10月に発売した新型「リーフ」に利用したことが判明した。これまで車載Ethernetの利用は、ドイツBMWや英ジャガー・ランドローバー(JLR)と…
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自然空冷方式の集大成、新型リーフの電池パックを開けてみた
新型「リーフ」を分解調査する本連載――。前回は2018年2月1~6日に開催された分解展示会までを報告した。今回は、リーフの動力を生み出すLiイオン2次電池パックについて紹介する。
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自動車関係者が続々集合、リーフ分解展示会で最新EVを知る
「ガソリン車よりも部品点数がかなり少ない」「軽量化を狙ったアルミや樹脂のパーツが全然ない」「多くのECUがダッシュボードに集約されている」――。2018年2月1~6日まで日産自動車の新型「リーフ」の分解展示会を沖縄県豊見城市で実施した(図1)。自動車部品メーカーや材料メーカーを中心に14社、約40…