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 1000万人以上の観客が見込まれる東京オリンピック・パラリンピック競技大会の運営で重要なものの1つが、テロや事故を未然に防ぐ警備である。警備業での人材不足が叫ばれるなか、成功の鍵となるのがITの活用だ。

 東京大会のセキュリティサービス&プランニングのオフィシャルパートナーはセコムと綜合警備保障(ALSOK)の2社。具体的な警備計画はこれからの検討となるが、両社とも将来に向け警備にITを活用する実証実験を進めている。その取り組みを紹介しよう。

5Gの低遅延で不審者を逃さない

 ALSOKが期待するのは、4K(4096×2160画素)の高精細画像の警備活用だ。従来のHD(1920×1080画素)では難しかった事象を捉え、異常の早期発見が可能となる。情報量が多くなるためAI(人工知能)の学習にも有効だ。

4K高精細画像の警備活用
4K高精細画像の警備活用
出所:綜合警備保障
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 4Kの高精細映像を伝送する手段として、同社は5Gに期待する。そこで同社はNTTドコモが主体となる総務省の5G総合実証試験に参画している。

 5Gの低遅延という特徴も警備の強化に役立つ。既存のLTEの場合、通信の往復時間(RTT)は無線区間を含む携帯網で1秒以上、インターネット区間も含めると3秒程度にもなるという。「たとえAIで不審者を見つけても、3秒後にはその場から立ち去ってしまう」(綜合警備保障 経営企画部 商品サービス企画部 執行役員待遇の桑原英治氏)。

 5Gには通信をエッジで折り返す「MEC(モバイルエッジコンピューティング)」という仕組みがある。これを活用すれば大幅にRTTを短縮できるという。「MECで遅延を数百ミリ秒に抑えられるので、期待したい」(桑原氏)。

5Gの低遅延により不審者を捉えた画像を現地警備員や監視センターとリアルタイム共有
5Gの低遅延により不審者を捉えた画像を現地警備員や監視センターとリアルタイム共有
出所:綜合警備保障
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