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MaaSに向けたタイヤの開発方針を語る東中副社長(撮影:日経 xTECH)
MaaSに向けたタイヤの開発方針を語る東中副社長(撮影:日経 xTECH)
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世界ではライドシェア企業の存在感が大きくなっている。

 米ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)や中国・滴滴出行(Didi Chuxing)といったライドシェア企業の存在感が今以上に大きくなれば、自動車メーカーはライドシェア用の車両を開発せざるを得ないだろう。販売台数と利益を追う自動車メーカーとしては当然の動きだ。

 ライドシェア用の車両にどのタイヤを装着するのか、サービス事業者の視点で考えなくてはならない。長寿命であることはもちろん、自動でタイヤの空気圧や摩耗度合いを計測する仕組みを整えられれば、ミシュランのタイヤが選択肢として挙がりやすくなる。

 場合によっては、体積が小さいタイヤを求める声が出るかもしれない。小さいタイヤは車両の設計自由度を高めると同時に、積載可能な空間も広げられる。外側の径が大きい大径のタイヤや、接地面の幅が細いタイヤなど、業界のトレンドが変わるきっかけがこのタイミングで生まれそうだ。

「仲間づくり」を急ぐ自動車メーカーが多い。

 タイヤメーカーとしても、新たな原材料メーカーの参入など関わる相手の幅が広がっている。提携やM&A(合併・買収)は、得意を伸ばして不得意を埋める効果的な手法だ。近年では、再生ゴムや産業用ベルトコンベヤーの会社と関係性を強めている。すべてのモノがネットにつながる「IoT」の技術をタイヤに適用するために通信キャリアのソフトバンクとも協業している。基礎を積み重ねるタイヤ業界といえど、やるべきことは多様化している印象だ。