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他のブロックチェーン技術と比べたNEMの特徴は。

 NEMは他のブロックチェーンに比べてすべてに優れるわけではないが、大半の機能においては他より優れていると考えている。

 例えばガチガチなアクセス制御(Permissioning)を実現したいならHyperledgerが優れるが、一般的なアクセス制御はNEMでも簡単に実現できる。

 Ethereum(イーサリアム)は極めて柔軟性の高いスマートコントラクト機能を持つ。NEMのスマートコントラクトはEthereumほどの柔軟性はないが、シンプルな分安全に使える。

 フィリピンのポイントサービス企業がICO(Initial Coin Offering、コイン発行による資金調達)に当たって他の仮想通貨に加えてNEMを採用したほか、南米ベネズエラ政府が発行するICOトークン「Petro」にはNEMの技術が使われる予定だ。NEMは仮想通貨の用途に加え、投票、認証、IoT(インターネット・オブ・シングズ)、メッセージングなど多様な用途に使える。

NEMはウォレット機能を提供するクライアント用ソフトとノードを構成するサーバー用ソフトからなるが、このうちサーバー用ソフトウエアの一部がオープンソースではないのはなぜか。

 この点には様々な理由があり、統一的な見解を示すのは難しい。ただ重要なのは、NEMブロックチェーンソフトの次期バージョンとして開発中の「Catapult」は公開初日からすべてがオープンソースになるということだ。

NEMのサーバー用ソフトをJavaからC++に直す「Catapult」の公開は、当初予定の2016年から大幅に遅れている。

 Catapultの開発は2016年1月にスタートした。最初のバージョンのNEMは開発に14カ月かかったが、今回は26カ月をかけ、その分充実した機能を実装している。例えば、信頼ある第三者の介在なしにトークン同士の交換(Atomic Swap)を実現できる「Aggregate Transaction」機能を搭載する。 この機能はパブリックチェーンとプライベートチェーンの双方で使える。

 Ethereumで同じことを実現する場合、トークン交換のコントラクトが永続的に続くため、コントラクトに脆弱性があればサイバー攻撃を受けるリスクがある。Catapultでは1つの取引で1つのスマートコントラクトを使うため、こうした攻撃を受けにくい利点がある。