米インテル(Intel)や米クアルコム(Qualcomm)、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)、米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices:AMD)など世界の名だたるチップメーカーが出資するベンチャー企業がある。米ブルースタックシステムズ(Bluestack Systems)。同社が手掛けるのは、WindowsやMacなどのPC上でAndroid対応のスマートフォン(スマホ)アプリを使えるようにするソフトウエア「BlueStacks」だ。主にスマートフォン用ゲーム(スマホゲー)をPCで遊ぶためのエミュレーターとして利用され、2017年末にダウンロード数が2億5千回を突破した。同年9月に日本語に対応し、日本にも本格的に進出を始めている。同社CEOのRosen Sharma氏にBlueStacksのビジネスモデルや日本市場への期待を聞いた。
まずは御社のソフトウエアBlueStacksについて教えてください。
BlueStacksはPC上でAndroidのアプリを動かすエミュレーターです。実は、最初からゲームに特化していたわけではありません。2012年のサービス開始当初は、メッセージアプリの「WhatsApp」などが多く使われていました。当社は2013年の第4四半期に黒字化しましたが、その時期でもゲームの割合は大きくなっていたものの、まだゲーム以外もそれなりにありました。本格的にゲームに注力するようになったのは2016~2017年頃です。今現在は、一部の法人にゲーム以外を利用するために提供しているのを除けば、ほとんどがゲーム向けです。