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事業の将来像を教えてください

 まずはMusubiによって患者の薬局での体験を改善して、「薬局で有益な情報を得られる」という認知を広げたいです。そうなれば人々が薬局に訪れるようになるでしょう。薬を受け取るときだけでなく、薬を飲む際に相談したいこともあると思います。そうした際にも薬剤師に相談できる仕組みを構築できたらいいと思います。

(写真:加藤康)
(写真:加藤康)
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 将来、薬局同士で情報を連携できるようになれば、「お薬手帳」を忘れた場合でも飲み合わせのチェックが可能になります。実は私も、よくお薬手帳を忘れるのです。さらに薬局と病院がつながれば、薬剤師から処方の内容を医師に問い合わせたり、変更を依頼したりする「疑義照会」が簡単になります。こうした取り組みによって、安心・安全な医療の実現に貢献していきたいです。

集まったデータはどのように活用していくのでしょうか

 我々のクラウドにデータは蓄積されていきますが、薬局に対するMusubiのより良いサービス提供を目的として、薬局から委託を受けて保存しています。今後、医療機関と連携して研究を行うことはあり得ますが、データを売ったりするビジネスは考えていません。患者や薬局の信頼を損なう可能性があるからです。ヘルスケアのビジネスを手掛けるうえでは、信頼感が重要になります。将来、他サービスと連携して患者に直接サービスを届けることはあるかもしれません。

(写真:加藤康)
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ヘルスケアのサービスを提供する企業の連携が進みそうです。その際の御社の強みはありますか

 1社で抱え込むのではなく、多くの企業が連携することで、優れた医療体験を提供できるようになると思います。複数社が連携したプラットフォームができていくでしょう。その際には、医療情報との連携が不可欠です。患者が自分で入力する情報に比べて、医師や薬剤師が入力した情報の方が医学的に正しい場合が多いからです。このとき薬局向けに次世代薬歴システムを手掛ける我々の強みが生きてきます。