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深刻化するスペースデブリ問題。国際的なガイドラインはありつつも、明確なルール整備は進んでこなかった。そんな中で、世界に先駆けてデブリ対策サービスを開発し、リーダーシップを執ってルールメーキングに取り組んでいるのが、アストロスケールホールディングス創業者兼CEOの岡田光信氏である。デブリ対策には何が必要か、どんな未来を描くのか、同氏に聞いた。(聞き手は東 将大=日経クロステック、中道 理、内田 泰)

(写真:加藤 康)
(写真:加藤 康)
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なぜスペースデブリ(以下、デブリ)問題に取り組まれたのでしょうか。

 まず宇宙という業界はずっと使い捨て文化でした。研究開発して、製造して、打ち上げて、運用したら終わり。その後のバリューチェーンがありませんでした。だから結果として使い捨て文化になってしまったのです。最初の頃は、宇宙は広いからと問題にならなかったのですが、実は宇宙は無限のリソースではなく、利用できる軌道は有限です。そこにひしめくようにしてデブリが飛んでいるわけです。