日本電産 代表取締役会長であり、永守学園 京都先端科学大学 理事長として大学改革に挑む永守重信氏。永守氏をここまで駆り立てているものは何か、同氏の理想と次の目標を聞いた。(聞き手=日経 xTECH 編集長 大石 基之、日経 xTECH編集 宇野 麻由子)
(インタビュー第1回はこちら)
(インタビュー第2回はこちら)
(インタビュー第3回はこちら)
起業家を作りたいという夢にむけて、ビジネススクールの構想もあるそうですね。
本当に想像力を持った人間に育てようと思ったら、大学では遅い。やはり付属高校、中学ぐらいから教育しなければいけないと思います。付属高校や付属中学を作らなければいけないでしょう。
それから夜学のビジネススクールも考えています。技術者に社長になってもらうためです。日本は今、ほとんど事務系の社員が社長になっている、だからこんな国になってしまっているのではないか、と。米国ではCEOのほとんどは技術者ですよ。技術者が(大卒後)10年たったらビジネススクールへ行って経営を学ぶ。一方、日本の技術者は視野が狭すぎる。これでは経営者にはなれません。