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 日本の自動車メーカーの米国事業が苦戦している。2018年1~11月の新車販売台数は、トヨタ自動車と日産自動車、ホンダの大手3社がいずれも前年実績割れとなった。その主な要因には、米国市場がピークアウトし、セダンなど乗用車の販売が苦戦していることがある。日本メーカーは、どうすれば米国市場で競争力を高められるのか。

 「日本の自動車メーカーは、米国ユーザーの期待に応え切れていない」──。このように指摘するのは、CS(顧客満足度)に関する調査会社の米J.D.パワー(J.D.Power and Associates)でSenior Vice Presidentのダグラス・ベッツ(Douglas Betts)氏である。顧客の視点から見た日本車の現状と今後の対応策を同氏に聞いた(図1)。

図1 米J.D.Power and Associates Global Automotive Senior Vice President and General ManagerのDouglas Betts氏
図1 米J.D.Power and Associates Global Automotive Senior Vice President and General ManagerのDouglas Betts氏
(写真:J.D.パワージャパン)
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顧客の視点から見て、米国市場で日本車はどのように評価されているか。

 当社は長年、「自動車初期品質(IQS)調査」を行っている。⽶国市場で新⾞を購⼊あるいはリース契約した⼈を対象に、購⼊・リース後の90⽇間に経験した不具合を調べたものだ。100台当たりの不具合数を「PP100」として点数化する。点数が少ない方が、初期品質が⾼いと見なす。

 2018年の調査結果を見ると、世界の自動車メーカーで改善が進み、米国車と韓国車が日本車と欧州車を上回った。ここ数年で不具合の発生率は改善され、各社の差は縮まってきた。品質は競争力の源泉ではなくなってきている(図2)。

図2  品質に関するIQS調査の結果
図2  品質に関するIQS調査の結果
(出所:J.D.Power)
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