
インタビュー
目次
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“在庫は悪”から転換、「カギは生産現場のデジタル化に」日工会稲葉会長
日本工作機械工業会 会長 稲葉善治氏
景気動向の影響を真っ先に受けるとされる工作機械業界。特に近年は、相次ぐ不測の事態で業績が激動している。台湾有事の可能性が示唆されるなど高まる地政学的リスクに対して、強靱なサプライチェーン構築が製造業共通の課題となっている。今後の対応を、日本工作機械工業会会長の稲葉善治氏に聞いた。
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でんき予報100%超の理由とは、電力需給ひっ迫警報・広域予備率解剖
電力広域的運営推進機関インタビュー(第3回)
電力の安定供給のキーワードである「予備率」と監視体制について電力広域的運営推進機関に聞く本連載。最終回となる第3回は、実需給の2週間前から当日までの発電所の能力が足りているかを検証する「広域予備率」をについて聞いた。
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電力需給見通しとは、予備率3%は「経験的な需要のぶれ」
電力広域的運営推進機関インタビュー(第2回)
電力の安定供給のキーワードである「予備率」と監視体制について電力広域的運営推進機関に聞く本連載。第2回は、夏冬のピーク需要を賄う発電所が足りているかを検証する「需給見通し」をについて聞いた。
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予備率の意味と燃料監視の現在地、広域機関に聞く
電力広域的運営推進機関インタビュー(第1回)
「予備率が3%に足りない」。電力需給ひっ迫のこんなニュースを目にすることが日常の風景になりつつあるが、そもそも予備率は何なのか。安定供給はどのように監視されているのか。電力広域的運営推進機関に聞いた。
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「公道より先に工場で自動運転を」eve autonomy、無人搬送の効果証明
eve autonomy 代表取締役CEO 米光 正典氏
ヤマハ発動機と自動運転のティアフォー(名古屋市)が共同で、ゴルフカート改造の自動運転車で工場敷地内の搬送を無人化。その技術を基に、eve autonomyが車両や運行システムを一括でサービスとして提供する。車両の工夫と工場内ルールの両面で安全性を確保し、公道での自動運転よりも先に実績の積み重ねを狙…
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「日本の競争力低下につながる」、欧米に後れる3Dプリンター活用
年々市場が拡大している3Dプリンター〔付加製造(AM)装置〕。日本でも利用が増えつつある一方、欧米と比較すると普及は遅れている。3Dプリンターは高機能製品の製造も可能にする技術だ。金属3Dプリンターの権威である近畿大学次世代基盤技術研究所特任教授の京極秀樹氏は「普及の遅れは日本の産業競争力低下につ…
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「鉄道の安全にこそ情報技術を」鉄道総研会長の向殿氏
フェイルセーフの原理をはじめ、安全の研究をライフワークとする明治大学名誉教授の向殿政男氏。人間、技術、組織の3者が補う「協調安全」の推進を目指す中で、鉄道開業150周年の節目に、鉄道総合技術研究所のトップを務める。安全の追求は、経験に頼るだけではなく理論的枠組みが必要であり、情報通信技術の活用も進…
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「次世代を担うハード起点サービスはGoogleには作れない」、VAIO発企業の確信
VFR 代表取締役社長 湯浅浩一郎氏
高成長が期待される産業ドローン市場で、黒子的な存在ながら注目されている企業がある。ソニーグループ(当時はソニー)のパソコン事業からスピンアウトして誕生したVAIO(長野県安曇野市)が2020年3月に設立したVFR(東京・渋谷、当時は子会社で現在は関連会社)である。
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誰でも簡単にホームネットワークを導入、統一規格「Matter」のインパクト
スマートホームの世界統一規格「Matter(マター)」のバージョン1.0の仕様が、2022年10月4日に公開された。世界の有力企業が協力して推進したMatterは、これまで理想が先走っていたスマートホームを普及させる原動力になるのか。
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外装で足を長く見せた巨大4足歩行ロボ、デザインはガンダムの絵師
三精テクノロジーズが開発した巨大4足歩行ロボットの外装デザインを手掛けたのは、「機動戦士ガンダム」や「スター・ウォーズ」をはじめとするプラモデルのボックスアートなどを描き、声優としても活躍する天神英貴氏。ロボット愛好者で、実は学生時代にロボット工学を専攻していた。デザインと工学の両方の知見を持つ同…
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予測できないエネルギーの未来に備える方法、JERA可児副社長に聞く
可児行夫・JERA副社長インタビュー(後編)
日本最大の発電事業者、JERA可児行夫副社長インタビューの後編。前編「火力退出に燃料不足、安定供給の担い手は誰?」では、JERA設立の背景から現在の電力不足への考えを聞きました。後編のテーマは不確実な時代を生き抜くJERAの戦略です。
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組み立て後1週間で歩いた巨大4足ロボ、背後には柔軟な制御ソフト
アスラテック取締役チーフロボットクリエイターの吉崎航氏に聞く
三精テクノロジーズが主体となり、2022年9月に開発した人が乗れる巨大4足歩行ロボットは、組み立て後わずか1週間程度で歩き始めた。その歩行をつかさどるのがアスラテック(東京・港)のロボット制御用ソフトウエア「V-Sido(ブシドー)」だ。同ソフトの開発者で同社取締役チーフロボットクリエイターの吉崎…
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JERA可児副社長に聞く、火力退出に燃料不足、安定供給の担い手は誰?
可児行夫・JERA副社長インタビュー(前編)
電力を取り巻く状況は深刻さを増している。この難局に日本最大の発電事業者であるJERAは何を思い、どう動いているのか。東京電力出身で、JERA設立の立役者の1人でもある可児行夫副社長に聞いた。
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製造現場は個別最適から全体最適へ、「移行に欠かせないのはクラウドとAI」
横河デジタル代表取締役社長 鹿子木宏明氏に聞く
2022年7月に横河デジタルを設立しました。プラントや製造業に対して経営視点に立ってDX(デジタルトランスフォーメーション)のコンサルティングサービスや、IT(情報技術)とOT(制御・運用技術)のソフトウエアサービスを展開するのが我々のミッションです。顧客の事業戦略を踏まえた上で、DX推進のコンサ…
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NTT東日本の渋谷社長が急ぐ構造改革、5000人のデジタル人材育成を1年前倒しへ
通信会社のNTT東日本が構造改革を急いでいる。「フレッツ光」をはじめとした回線サービスへの依存体質から脱却を図り、非回線収入の比率を2025年度までに50%以上とする計画だ。渋谷直樹社長に今後の成長戦略を聞いた。
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世界初「4人が乗れる巨大4足歩行ロボ」、開発者が語る誕生秘話
2022年9月、全長約3.6m、全幅約2.0m、高さ約2.1mで最大4人が乗れる世界初の巨大4足歩行ロボットが誕生した。手掛けたのは世界各地の遊園地にジェットコースターなどを納入する三精テクノロジーズ。なぜ、そしてどのように、かつてない形のロボットを開発したのか。同社で4足歩行ロボット開発のプロジ…
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半導体は「内製しない」、コンチネンタルCEOが断言
後編
ドイツContinental(コンチネンタル)でCEO(最高経営責任者)を務めるNikolai Setzer(ニコライ・セッツァー)氏へのインタビューの後編。トーンダウンしつつある「レベル3」以上の自動運転への取り組みや半導体不足への対応などを聞いた。
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「世界一を目指す方が幸せ」、日本電産の買収で変貌した旧三菱重工工作機械
日本電産マシンツール代表取締役社長CEOの若林謙一氏に聞く
2021年8月に三菱重工業を離れ、日本電産グループの一員となった日本電産マシンツール。会社が目指す先は歯車工作機械などでの「ニッチトップ」から、工作機械業界の「世界一」に一変した。経営者として名高い日本電産の永守重信会長の下で、高成長に向けてどのような改革を進めているのか。日本電産マシンツールの若…
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ARグラス世界シェア8割のNreal、1年1製品でApple参戦に対抗
コンシューマー向けで最前線を走るのが中国Nrealだ。今後巨大IT企業が参入し、激戦となることが予測される市場でどのように先行逃げ切りを狙うのか。ARグラスの可能性とは。中国Nreal 副社長 兼 日本Nreal 代表取締役のJoshua Yeo氏に聞いた。
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ソフト時代のメガサプライヤーとは、コンチネンタルCEOに聞く
前編
クルマの価値がハードウエアからソフトウエアに移りつつあるなかで、変革を迫られているのがメガサプライヤーだ。標準化した部品を大量に供給することで成長してきた戦略は、ソフト時代にも通用するか。ドイツContinentalでCEOのNikolai Setzer(ニコライ・セッツァー)氏が約2年ぶりに来日…