
インタビュー
目次
-
「少なくとも3年の覚悟」 新型VAIOが挑んだ立体CFRPボディー
浅輪 勉氏(VAIO テクノロジーセンター メカ設計部 テクニカルアーキテクト)、清水 慎也氏(VAIO 製造・EMS本部 技術&製造部技術課)
VAIO(長野県安曇野市)が2021年2月に発売したノートパソコンのフラッグシップモデル「VAIO Z」。その特徴の1つが、外装部品における立体成形の炭素繊維強化樹脂(CFRP)の採用だ。CFRPにかける思い、VAIO Z製品化での苦労について聞いた。
-
「現場力勝負に持ち込めば日本は勝てる」日科技連元会長・坂根氏
「日本は現場力を失った」という言い方をする人が世の中にはたくさんいます。そういった指摘に該当する企業があるとすれば、それは、現場の責任ではありません――。こう語るのは、日本科学技術連盟が立ち上げた「品質経営懇話会」の委員長で元コマツ社長の坂根正弘氏(現同社顧問)。日本のものづくりにおける「品質」と…
-
富士フイルムBI社長が語る脱ゼロックス、IT強化で複合機を革新
富士フイルムビジネスイノベーション 代表取締役社長・CEO真茅久則氏
2021年4月、複合機メーカーとして名をはせた富士ゼロックスは富士フイルムビジネスイノベーションに看板を変えて再始動した。米Xerox(ゼロックス)との資本提携解消、新型コロナ禍による印刷需要の減少など環境が様変わりする中で社長に就任した真茅久則氏は、複合機を出発点とする課題解決型事業に活路を見い…
-
顧客や社会が変われば品質で測る対象も変わる
佐々木眞一 氏(日本科学技術連盟 理事長 トヨタ自動車 元副社長)
「日本の品質」はこれまで、世界市場で勝つための強い武器となってきた。ところが近年、その地位が揺るがすような品質問題が多発している。信頼を取り戻し、競争力を再び高めていくために日本の製造業は「品質」にどう向き合うべきか。トヨタ自動車で品質管理畑に長らく従事した佐々木眞一氏に聞いた。
-
「品質問題の主因は技術力低下ではない」 仕事のシステム化が対処法
小田淳氏〔ロジ代表(元ソニー設計者)〕
品質問題が社会問題化して数年経過したが、新たな問題の発覚が後を絶たない。品質問題の根本的な原因は何か。元ソニー設計者で中国市場に詳しい小田淳氏に聞いた。
-
「完璧主義」が招く日本の過剰品質
竹村孝宏 氏〔イントランスHRMソリューションズ代表取締役社長(元デンソー)〕
顧客からの過剰な品質要求に製造現場が悩んでいる。過剰な品質はコストをつり上げ、製造者と消費者の両方を苦しめる。なぜ現場が適切だと考える品質と実態が乖離(かいり)してしまうのか――。デンソー在籍時に品質を見つめなおし、新興国向けの製品コストを4割削減した竹村孝宏氏に話を聞いた。
-
ソニーGがSID 2021で示す映像表示の未来、3Dはまだやれる
ソニーグループ Corporate Distinguished Engineer 野本和正氏 (後編)
世界最大のディスプレー学会であるThe Society for Information Display (SID)から「2021 SID Fellow Awards」を受賞したソニーグループの野本和正氏。同氏が研究開発マネジメントを務めた、2021年5月に開催された「SID Display Wee…
-
「生産支援の申し出はコニカミノルタだけ」信頼が生んだ共同開発
当事者が語るコニカミノルタ・タムラテコ協業の舞台裏(後編)
独自のオゾン生成装置などの開発製造を手掛けるタムラテコは、新型コロナによって一躍注目を集めた。同社の製品需要は急増したものの、生産能力が追い付かず、多数の受注残を抱えていた。そこに支援の手を差し伸べたのがコニカミノルタだった。しかし、「そんな大手がなぜ東大阪の中小企業に?」。タムラテコ社長の田村氏…
-
手弁当で中小支援するコニカミノルタ、「三方よし」で事業創出
当事者が語るコニカミノルタ・タムラテコ協業の舞台裏(前編)
コニカミノルタが、部品調達の支援をきっかけにオゾン生成装置メーカーのタムラテコ(大阪府東大阪市)との協業を深化させている。なぜコニカミノルタがこれまで取引のなかったタムラテコに支援の手を差し伸べたのか。その原動力はコニカミノルタの「困りごとを解決する文化」にあるという。支援から協業に至った経緯や今…
-
球面投映や網膜直描、ソニーG卓越技術者が語る次のディスプレー
ソニーグループ Corporate Distinguished Engineer 野本和正氏 (前編)
ソニーグループのディスプレー技術者である野本和正氏が2021年4月、世界最大のディスプレー学会であるThe Society for Information Display (SID)から「2021 SID Fellow Awards」を受賞した。業界への技術的な貢献の詳細や、開発中の次世代技術への…
-
「全員参加のDXでCASE革命に挑む」 アイシンのCDOが語るIT推進
鈴木研司 アイシン CDO(Chief Digital Officer)
アイシン精機とアイシン・エィ・ダブリュの経営統合により2021年4月に発足した新生「アイシン」。CDO(Chief Digital Officer)の鈴木研司氏が先頭に立ち、全ての業務でデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める。IT技術者に一任せず、現場主導で仕事のプロセスを変えることがC…
-
炭素中立の野望、「絵に描いた餅にしない」コマツ小川社長
「世界中で気候変動への意識が高まっており、『電動化』は将来の事業のキーになる」と語るのは、コマツ代表取締役社長の小川啓之氏だ。同社はさまざまな電動建機の開発・実用化を着々と進めている。脱炭素やカーボンニュートラルを目指すための課題や新たな市場について小川氏に話を聞いた。
-
「グリーンな機械の提供が競争力になる」DMG森精機社長
2021年3月、いち早くグローバルでのカーボンニュートラル達成を宣言したDMG森精機。その背景には環境意識の高いドイツ拠点の存在がある。カーボンニュートラル実現の戦略と施策を、DMG森精機取締役社長の森雅彦氏に聞いた。
-
ユーグレナ出雲社長「燃料とプラの新市場、日本にバイオで創る」
2021年4月に自社開発のバイオディーゼル燃料を3日間限定で一般のガソリンスタンドでテスト販売したユーグレナ。ミドリムシ(学名:ユーグレナ)を原料の一部とする燃料だ。環境・食料問題の解決を志してユーグレナを創業した出雲氏にとってバイオ燃料の実用化を進める大きな一歩だった。カーボンニュートラルという…
-
脱炭素技術の開発に生かせ、トヨタがマスキー法を乗り越えた背景
トヨタ流人づくり実践編(特別編)
カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)の実現には、革新的な環境技術の開発が不可欠。この難題に日本企業はいかに挑むか。元トヨタ自動車のHY人財育成研究所所長の肌附安明氏が参考になると言うのが、かつて自動車に課せられた厳しい排出ガス規制「マスキー法」を乗り越えたトヨタ自動車の事例。全社を挙…
-
車谷東芝社長が辞任直前に激白、脱炭素、再エネ、DX、原子力の思い
東芝は2007年に「環境ビジョン2050」を定め、これまで十数年にわたって環境問題に積極的に取り組んできた。カーボンニュートラルの波が押し寄せる中、東芝はエネルギー事業でどんな戦略を描いているのか。辞任報道が出る前の2021年3月29日に同社代表執行役社長CEOの車谷暢昭氏に聞いた内容をお届けする…
-
経営破綻したF-Powerの会社更生法、「再建後の姿は2~3カ月後に」
事業再生の専門家、西村あさひ法律事務所・柴原多弁護士に聞く
独立系新電力最大手のF-Powerは3月30日に、東京地裁から会社更生手続きの開始決定を受けた。今後、F-Powerの会社更生手続きはどのように進むのか。日本航空(JAL)をはじめ数多くの会社更生申立事件に関与した西村あさひ法律事務所の柴原多弁護士に聞いた。
-
脱炭素によるコスト高を恐れすぎるな マスキー法が教える商機
トヨタ流人づくり実践編(特別編)
カーボンニュートラル(炭素中立)の実現を重荷と捉える日本メーカーは多い。エネルギーにしても材料にしても、脱炭素化したものは価格が跳ね上がる。これでは国際的な競争力を失ってしまう……。そう嘆く声が製造業の現場のあちこちから聞こえてくる。しかし、本当に試練一色なのか。元トヨタ自動車のHY人財育成研究所…
-
「クラウドの価値、理解に至らず」、パナ津賀社長の追憶
パナソニック津賀一宏氏インタビュー(後編)
2021年6月、9年間パナソニックを代表取締役社長として率いてきた、津賀一宏氏が社長を退任し、取締役会長に就く。この9年間、津賀氏は電機/エレクトロニクス業界をどのように見つめ、巨艦パナソニックのかじ取りをしてきたのか、胸の内を聞いた。(聞き手は中道 理=日経クロステック/日経エレクトロニクス、加…
-
「エンジニアよ、白紙に絵を描け」、パナ津賀社長の贈る言葉
パナソニック津賀一宏氏インタビュー(前編)
2021年6月、9年間パナソニックを代表取締役社長として率いてきた、津賀一宏氏が社長を退任し、取締役会長に就く。エンジニア出身の同氏に次世代を担うエンジニアへのエールを送ってもらった。(聞き手は中道 理=日経クロステック/日経エレクトロニクス、加藤雅浩=日経クロステック)
日経クロステック Special
What's New!
IT
- もう待ったなし!脱レガシー&DXの最適解
- NTT西日本の社内DX
- 医療DX データ活用の最前線を解説
- 大阪大学教授・安田洋祐氏がレッツノートを使い続ける理由
- 日本に豊富なIT人財を提供するインド企業
- マルチクラウド時代、サーバーのあるべき姿
- 事例に見る、クラウドの意外な副次効果とは
- 難題を前に今こそ顧みる、富士通の真価
- 【動画】現場のためのDXで変革を推進
- 集英社×クラスメソッド≫AWS活用の勘所
- スシローの事業を支えるAWS活用≫効果は
- AWS活用:国内3社の事例に学ぶ極意とは
- 顧客データを利活用、交通の社会課題を解決
- 文系人材こそデータ分析業務で活躍できる?
- データドリブンな意思決定は、売上5%増?
- 個人情報とデータ不足の課題を解決する手法
- AIを日常化するノーコード活用基盤とは?
- 一般の従業員までデータ業務を担うコツ
- DXで推進する働き方改革 先進事例を紹介
- 16の企業・組織に聞く≫サイバー攻撃対策
- カーボン・クレジット市場立ち上げの裏側
- 不確実な時代に安定した経営基盤を築く方法
- 日本企業・国家の危機意識の欠如に警笛を
- 1台から可能なクライアントセキュリティ
- サポート終了リスクは「経験知」で乗り切る
- サーバー移行前、移行中、移行後すべて安心
- IT環境モダン化を図る中堅・中小企業続々
- 日本企業のセキュリティレベルを向上させる
- グローバル企業の必須条件
- SaaS活用で変化するERPのあり方