
インタビュー
目次
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EV電池生産、欧州が本腰のワケ 日本にちらつくDRAMの苦い過去
後編
世界が「カーボンニュートラル」(炭素中立)の実現に向けて動き出した。自動車業界の動向に詳しいインテルの野辺継男氏(デジタルインフラストラクチャーダイレクター)と、電気自動車(EV)市場の将来動向やその中核部品であるリチウムイオン電池が抱えるエネルギー安全保障の問題などを議論する。
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脱エンジン車、HEV偏重で失う日本の「産業競争力」
前編
2021年の最重要キーワードといえるのが「カーボンニュートラル」(炭素中立)だ。日本政府による20年10月の宣言を含め、世界の国々が50年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにすることを目指すことで足並みがそろってきた。とりわけ、大きな変革を迫られているのが自動車業界である。業界動向に詳し…
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「技術を持つ人だけが、価値を提案できる」DX研究の澤谷教授
澤谷 由里子(名古屋商科大学ビジネススクール 教授)
製品を使う前後を含めて、顧客が本当にやりたいことを支えられるか。そこまで面倒を見るのがサービス化の考え方、と説くそのサービス化は、技術に支えられなければ効率が悪く、1社では完結しないから多くの関係者と共創する必要がある。そこでは技術を持つ人こそが価値を提案し、未来をつくっていける。自らの枠を広げて…
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「NTT独占回帰だけが国際競争力向上ではない」KDDI社長の焦燥
2020年11月17日、NTTによるNTTドコモのTOB(株式公開買い付け)が成立した。ドコモは近く上場廃止となり、NTTの完全子会社となる見通しだ。そんな動きに焦りを見せるのがKDDIだ。政策議論をせずにNTT再結集が進む現状に「違和感」があると指摘。総務省が2020年12月に開始する公正競争環…
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トップ2人が語る町工場のアフターコロナ、デジタル武器に新事業
大坪正人(由紀精密代表取締役社長)、宮本卓(Creative Works 代表)
ポストコロナの「新常態」に向けた新しいビジネスや働き方へのシフトが進んでいる。国内製造業を支えてきた中小製造業は、今、そしてこれからどうあるべきか。現場作業のリモート化や新事業に挑む大坪氏と宮本氏に、コロナ禍への対応やデジタルトランスフォーメーション(DX)などを語り合ってもらった。
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EV時代に「どこで雇用を生むのですか」 マツダ藤原副社長
エンジンの印象が強いマツダが、電動化に力を注ぎ始めた。電気自動車やプラグインハイブリッド車の開発状況、欧州環境規制対策の実情、世界で加速し始めたカーボンニュートラル(炭素中立)化への考えについて、マツダ副社長執行役員の藤原清志氏に聞いた。
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「生産性2倍」なんて誰でも言える、だから私は具体的に提案する
玉井光一氏(富士ゼロックス 代表取締役社長)
経営体質の強化に向けて設計革新を進める富士ゼロックス。その陣頭指揮を取るのは、2018年に社長に就任した玉井光一氏である。現場で自ら図面を引いてコスト削減案を示すこともあるという同氏に、技術者の育成について聞いた。
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企業変革力が必須、そのためのデジタル
矢野剛史(経済産業省 製造産業局 ものづくり政策審議室長)
経済産業省で製造業の企業に向けた政策のかじを取るものづくり政策審議室長に7月20日付けで着任した。新型コロナウイルス感染症に未曽有の打撃を受け、先行きの不安が高まる製造業各社に、今こそDX(デジタルトランスフォーメーション)の好機と説く。現場の声を聞き、「現場が求める道標」を示したいと意気込む。
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21年前半に日本へクラウドゲーム―Xboxアジア統括が語るMSの戦略
Microsoft Head of Xbox Asia Jeremy Hinton氏
米Microsoft(マイクロソフト)は、2020年9月にオンライン開催された「東京ゲームショウ2020(TGS2020)」に出展した。同社がTGSに出展するのは6年ぶり。日本市場の開拓や日本のゲーム開発者との関係性を一層深める意欲を見せた形だ。これに合わせ、Xbox事業のアジア地域を統括するJe…
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日本に足りぬ2つのE、米国で得た研究の肝
菊池 昇(豊田中央研究所 代表取締役所長/米ミシガン大学名誉教授)
“自動車の次の事業”を目的に設立されたトヨタグループの中央研究所に招かれて20年。米デトロイト郊外の大学などで得た米国流の研究哲学で自動運転や電動化を支える研究所の舵(かじ)取りを担う。深く掘り下げる研究より、新しい技術に身軽に飛びつくべきだと説く。
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町工場にこそセキュリティー、日立システムズ柴原新社長
日立システムズ代表取締役 取締役社長 柴原節男氏
製造業にもデジタルトランスフォーメーション(DX)の波がいよいよ本格化してきた。町工場など中小の製造業ではどう対処すればよいのだろうか。日立グループの中でも中小製造業向けのシステム提供などを得意とする日立システムズ。その代表取締役にこの4月に就任した柴原節男氏に話を聞いた。
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「基礎研究は年寄りがやるべき」、豊田中研菊池所長
豊田中央研究所 代表取締役所長/米ミシガン大学 名誉教授 菊池 昇
日本の研究者は優秀だが、ハングリーさ、良い意味での「バカ」が足りないというのが持論。企業研究所はシーズから出発して1つのことを掘り下げるより、社会的なニーズ、課題解決を研究の出発点にすべきと話す。基礎研究は年寄りの仕事とも断じる。米ミシガン大学教授と豊田中央研究所(豊田中研)の2足のわらじを貫き通…
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乾いた雑巾を何回も何回も絞るのはもう限界、部工会・尾堂会長
日本自動車部品工業会会長・尾堂真一氏(日本特殊陶業会長)
新型コロナウイルス感染症の拡大が、自動車業界に大きな打撃を与えている。完成車メーカーと比べて規模の小さい部品メーカーにとっては正念場だ。中長期的には、電動化によって内燃機関部品が減る影響も大きい。日本自動車部品工業会(部工会)の新会長に就任した尾堂真一氏に、自動車部品業界の見通しを聞いた。(聞き手…
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「クルマ以外」の豊田中研、それはエネルギーの缶詰から始まった
豊田中央研究所 代表取締役所長/米ミシガン大学 名誉教授 菊池 昇
豊田中央研究所は何の研究所なのか。本来はクルマの次の飯のタネ、つまり新規事業の開発が使命だったという。米ミシガン大学教授と豊田中研の2足のわらじを履きながら研究を続け、現在は豊田中研の代表取締役所長を務める米ミシガン大学 名誉教授の菊池 昇氏に聞いた。(聞き手は木崎健太郎、中山 力=日経クロステッ…
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「データこそ共通言語」DXで見える化進める安川電機・小笠原社長
小笠原 浩(安川電機 代表取締役社長)
「YDX(YASKAWA Digital transformation)」を進める安川電機。デジタル経営の実現を掲げ、あらゆる現場の情報をデジタルデータで「見える化」して、迅速かつ緻密な経営判断を実現するのが目標だ。そのためにコードや業務の統一と標準化を進めてきた。改革の先頭に立つ小笠原氏に狙いを…
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「不具合モグラたたき」から脱する好機、自技会・寺師会長
自動車技術会会長・寺師茂樹氏(トヨタ自動車取締役・執行役員)
自動車の付加価値の源泉がハードウエアからソフトウエアに移る中、技術者の役割が変わる。ハード技術者は不遇の時代を迎えるのか。人工知能(AI)やデータの重要性が高まる中、自動車開発の考え方はどう変わるのか。自動車技術会の新会長に就任した寺師茂樹氏に聞いた。
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「損得抜きで量産前倒し」222nm紫外線で新型コロナ不活化
ウシオ電機 執行役員、R&D本部長 兼 ウシオテクノラボ担当役員 小高大樹氏
ウシオ電機は、新型コロナウイルスの不活化(感染力や毒性の消失)効果が期待される222nm紫外線の光源モジュールを搭載した「Care222ユニット」について、製品化を当初計画の2021年初頭から20年9月に前倒しした。その経緯や、柔軟な製品化を支えた研究開発の考え方を、同社執行役員でR&D本部長 兼…
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「Zoomは退屈」、mmhmmを開発したLibin氏に聞く誕生の裏側
米Evernote 元CEOのPhil Libin氏に聞く
米Evernote(エバーノート)の共同創業者で元CEOのPhil Libin(フィル・リービン)氏が2020年7月、「Zoom」や「Google Meet」といったビデオ会議アプリや「YouTube」といった動画サービスで利用できる新しいプレゼンテーションアプリ「mmhmm」(ンーフー)を発表し…
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6Gは23年までが勝負、アクセル踏むドコモ
NTTドコモが5G(第5世代移動通信システム)の次の通信方式である「6G」の取り組みを加速している。2020年7月29日と30日に6Gのオンラインイベントを開催、7月中旬には第2版となる6Gのホワイトペーパーを公表した。同社執行役員でネットワークイノベーション研究所長の中村武宏氏に聞いた。
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ソニーのクルマは先端半導体をフル活用 ECU集約化を加速
「VISION-S」責任者のソニー川西氏に聞く(後編)
ソニーが推進している、モビリティー関連の取り組み「VISION-S(ビジョン エス)」。第1号の試作車を2020年1月の展示会「CES 2020」に出展し、話題をさらった。それからおよそ半年。VISION-Sの現状や開発の狙いなどについて、責任者である川西泉氏(同社 執行役員 AIロボティクスビジ…
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