
インタビュー
目次
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球面投映や網膜直描、ソニーG卓越技術者が語る次のディスプレー
ソニーグループ Corporate Distinguished Engineer 野本和正氏 (前編)
ソニーグループのディスプレー技術者である野本和正氏が2021年4月、世界最大のディスプレー学会であるThe Society for Information Display (SID)から「2021 SID Fellow Awards」を受賞した。業界への技術的な貢献の詳細や、開発中の次世代技術への…
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「全員参加のDXでCASE革命に挑む」 アイシンのCDOが語るIT推進
鈴木研司 アイシン CDO(Chief Digital Officer)
アイシン精機とアイシン・エィ・ダブリュの経営統合により2021年4月に発足した新生「アイシン」。CDO(Chief Digital Officer)の鈴木研司氏が先頭に立ち、全ての業務でデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める。IT技術者に一任せず、現場主導で仕事のプロセスを変えることがC…
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炭素中立の野望、「絵に描いた餅にしない」コマツ小川社長
「世界中で気候変動への意識が高まっており、『電動化』は将来の事業のキーになる」と語るのは、コマツ代表取締役社長の小川啓之氏だ。同社はさまざまな電動建機の開発・実用化を着々と進めている。脱炭素やカーボンニュートラルを目指すための課題や新たな市場について小川氏に話を聞いた。
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「グリーンな機械の提供が競争力になる」DMG森精機社長
2021年3月、いち早くグローバルでのカーボンニュートラル達成を宣言したDMG森精機。その背景には環境意識の高いドイツ拠点の存在がある。カーボンニュートラル実現の戦略と施策を、DMG森精機取締役社長の森雅彦氏に聞いた。
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ユーグレナ出雲社長「燃料とプラの新市場、日本にバイオで創る」
2021年4月に自社開発のバイオディーゼル燃料を3日間限定で一般のガソリンスタンドでテスト販売したユーグレナ。ミドリムシ(学名:ユーグレナ)を原料の一部とする燃料だ。環境・食料問題の解決を志してユーグレナを創業した出雲氏にとってバイオ燃料の実用化を進める大きな一歩だった。カーボンニュートラルという…
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脱炭素技術の開発に生かせ、トヨタがマスキー法を乗り越えた背景
トヨタ流人づくり実践編(特別編)
カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)の実現には、革新的な環境技術の開発が不可欠。この難題に日本企業はいかに挑むか。元トヨタ自動車のHY人財育成研究所所長の肌附安明氏が参考になると言うのが、かつて自動車に課せられた厳しい排出ガス規制「マスキー法」を乗り越えたトヨタ自動車の事例。全社を挙…
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車谷東芝社長が辞任直前に激白、脱炭素、再エネ、DX、原子力の思い
東芝は2007年に「環境ビジョン2050」を定め、これまで十数年にわたって環境問題に積極的に取り組んできた。カーボンニュートラルの波が押し寄せる中、東芝はエネルギー事業でどんな戦略を描いているのか。辞任報道が出る前の2021年3月29日に同社代表執行役社長CEOの車谷暢昭氏に聞いた内容をお届けする…
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経営破綻したF-Powerの会社更生法、「再建後の姿は2~3カ月後に」
事業再生の専門家、西村あさひ法律事務所・柴原多弁護士に聞く
独立系新電力最大手のF-Powerは3月30日に、東京地裁から会社更生手続きの開始決定を受けた。今後、F-Powerの会社更生手続きはどのように進むのか。日本航空(JAL)をはじめ数多くの会社更生申立事件に関与した西村あさひ法律事務所の柴原多弁護士に聞いた。
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脱炭素によるコスト高を恐れすぎるな マスキー法が教える商機
トヨタ流人づくり実践編(特別編)
カーボンニュートラル(炭素中立)の実現を重荷と捉える日本メーカーは多い。エネルギーにしても材料にしても、脱炭素化したものは価格が跳ね上がる。これでは国際的な競争力を失ってしまう……。そう嘆く声が製造業の現場のあちこちから聞こえてくる。しかし、本当に試練一色なのか。元トヨタ自動車のHY人財育成研究所…
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「クラウドの価値、理解に至らず」、パナ津賀社長の追憶
パナソニック津賀一宏氏インタビュー(後編)
2021年6月、9年間パナソニックを代表取締役社長として率いてきた、津賀一宏氏が社長を退任し、取締役会長に就く。この9年間、津賀氏は電機/エレクトロニクス業界をどのように見つめ、巨艦パナソニックのかじ取りをしてきたのか、胸の内を聞いた。(聞き手は中道 理=日経クロステック/日経エレクトロニクス、加…
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「エンジニアよ、白紙に絵を描け」、パナ津賀社長の贈る言葉
パナソニック津賀一宏氏インタビュー(前編)
2021年6月、9年間パナソニックを代表取締役社長として率いてきた、津賀一宏氏が社長を退任し、取締役会長に就く。エンジニア出身の同氏に次世代を担うエンジニアへのエールを送ってもらった。(聞き手は中道 理=日経クロステック/日経エレクトロニクス、加藤雅浩=日経クロステック)
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10年目の廃炉に新技術、東電責任者に山根一眞氏が聞く
小野 明 福島第一廃炉推進カンパニー プレジデント(東京電力ホールディングス常務執行役)
10年を経過した福島第一原子力発電所の廃炉プロジェクト。その技術的な意味について、廃炉の総責任者である小野明氏にノンフィクション作家の山根一眞氏が聞いた。(聞き手・山根一眞=ノンフィクション作家、構成・木崎健太郎=日経クロステック)
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日産自動車の若手を成長させた、クルマ形“柿の種”
松永智昭(日産自動車 総合研究所実験試作部試作技術課リーダー)
歴代の日産車23種をかたどった米菓「新型カキノタネ」が半年で10万個を出荷する予想外のヒット商品になっている。日産自動車と伊勢原市のコラボ企画で生まれた商品だが、菓子の製造に使う金型の製作も同社総合研究所が請け負った。本業のクルマ開発には程遠い内容のプロジェクトだったが同研究所には、協力するべき理…
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CADやCAEのカスタマイズはもう古い、高速なクラウドが優勢に
堀田邦彦氏 シーメンス日本法人 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)
独Siemens(シーメンス)が、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援で攻勢をかけている。日本の製造業が抱える課題や今後の潮流について、同社日本法人社長の堀田邦彦氏に聞いた。
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ものづくり職人の手は日本の宝、次世代の担い手を増やしたい
石井貴幸(いしい旋盤製作所 代表取締役)
2020年の「切削加工ドリームコンテスト」(DMG森精機)で金賞を受賞した、いしい旋盤製作所(東京・大田)を率いる。最新鋭の加工機を駆使した応募作品は審査員を当惑させた。どうやって削ったか、切削加工の専門家でも分からなかった。手の感覚で加工する技能を引き継ぐ次世代の担い手を増やしたい、と語る。
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EV電池生産、欧州が本腰のワケ 日本にちらつくDRAMの苦い過去
後編
世界が「カーボンニュートラル」(炭素中立)の実現に向けて動き出した。自動車業界の動向に詳しいインテルの野辺継男氏(デジタルインフラストラクチャーダイレクター)と、電気自動車(EV)市場の将来動向やその中核部品であるリチウムイオン電池が抱えるエネルギー安全保障の問題などを議論する。
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脱エンジン車、HEV偏重で失う日本の「産業競争力」
前編
2021年の最重要キーワードといえるのが「カーボンニュートラル」(炭素中立)だ。日本政府による20年10月の宣言を含め、世界の国々が50年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにすることを目指すことで足並みがそろってきた。とりわけ、大きな変革を迫られているのが自動車業界である。業界動向に詳し…
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「技術を持つ人だけが、価値を提案できる」DX研究の澤谷教授
澤谷 由里子(名古屋商科大学ビジネススクール 教授)
製品を使う前後を含めて、顧客が本当にやりたいことを支えられるか。そこまで面倒を見るのがサービス化の考え方、と説くそのサービス化は、技術に支えられなければ効率が悪く、1社では完結しないから多くの関係者と共創する必要がある。そこでは技術を持つ人こそが価値を提案し、未来をつくっていける。自らの枠を広げて…
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「NTT独占回帰だけが国際競争力向上ではない」KDDI社長の焦燥
2020年11月17日、NTTによるNTTドコモのTOB(株式公開買い付け)が成立した。ドコモは近く上場廃止となり、NTTの完全子会社となる見通しだ。そんな動きに焦りを見せるのがKDDIだ。政策議論をせずにNTT再結集が進む現状に「違和感」があると指摘。総務省が2020年12月に開始する公正競争環…
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トップ2人が語る町工場のアフターコロナ、デジタル武器に新事業
大坪正人(由紀精密代表取締役社長)、宮本卓(Creative Works 代表)
ポストコロナの「新常態」に向けた新しいビジネスや働き方へのシフトが進んでいる。国内製造業を支えてきた中小製造業は、今、そしてこれからどうあるべきか。現場作業のリモート化や新事業に挑む大坪氏と宮本氏に、コロナ禍への対応やデジタルトランスフォーメーション(DX)などを語り合ってもらった。