
インタビュー
目次
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「基礎研究はムダを覚悟で進めよ」、日立元社長・庄山悦彦氏が残したメッセージ
研究でいつもいつも素晴らしい成果を得られるわけがないのは、まあ当たり前ですよね。だからある程度失敗というか、研究開発がムダになることは避けられないし,必要なことなのです。そもそも,ある程度結果が見えてから基礎研究をやったってしょうがないでしょう。民間企業においても、そういう意味のあるムダは必要だと…
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ソーシャルベンチャー、ボーダレス・ジャパンが電力に参入する理由
田口一成社長が語る、再エネ電気の会員制サービス「ハチドリ電力」とは
ソーシャルビジネスを手がけるボーダレス・ジャパンが電力小売りに参入した。創業から13年で世界12カ国で35の社会事業を立ち上げ、2019年度の売上高は54億円。そのボーダレスが4月16日にスタートした「ハチドリ電力」とは、どんなサービスなのか。田口一成社長に聞いた。
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エプソン新社長の小川氏、「省・小・精の技術で社会に変革を」
小川恭範(セイコーエプソン 代表取締役社長)
時計を源流に持つ精密加工技術をプリンターなどに展開してきたセイコーエプソン。2020年4月に新社長となった小川氏は、強みを生かしつつも、技術起点の発想から脱却し、多様なアイデアが生まれる自由闊達な組織風土の実現と社会課題の解決を基にした事業創出を目指すと意気込む。
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「産業ドローンで日本は世界一になれる」、PCのVAIOがドローン専業会社に描く勝算
「世界で勝てるドローン産業を作っていきたい」。ソニーのパソコン(PC)事業を前身とするVAIOは2020年3月、産業ドローンの機体開発およびソリューションを提供する子会社VFRを設立した。
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リニアの時速500キロ運行を実現に導いたイノベーション、それは「側壁浮上」
長嶋 賢(鉄道総合技術研究所 浮上式鉄道技術研究部部長)
2027年開業を目指すリニア中央新幹線の基礎となる技術を鉄道総研で長年手掛けてきた。現在は超電導磁石、リニアモーター、非接触給電といったリニアで培ったコア技術の水平展開にトライする。リニアモーターカーを実用に導いたのは、超電導磁石を前提とした「側壁浮上方式」の発明にあると述懐する。
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コロナで大学の授業はすべてオンラインへ、対面授業で必要な部分をあぶり出す
染谷 隆夫(東京大学 大学院工学系研究科長・工学部長、工学系研究科 電気系工学専攻 教授
東京大学教授の染谷隆夫氏は、世界的に高名な有機エレクトロニクスの研究者だ。2020年4月に、東京大学工学部および大学院工学研究科の長となった。同氏に同大学工学部の未来展望を聞いた。(聞き手=中道 理)
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一見非常識な発想をする人こそが、世界を変える最も頼もしい人材
染谷 隆夫(東京大学 大学院工学系研究科長・工学部長、工学系研究科 電気系工学専攻 教授
東京大学 教授の染谷隆夫氏は、世界的に高名な有機エレクトロニクスの研究者だ。2020年4月に、東京大学工学部および大学院工学研究科の長となった。同氏に同大学工学部の未来展望を聞いた。(聞き手=中道 理)
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国内初のCO2ネット・ゼロ目標、東京ガスはなぜ踏み込んだのか
笹山晋一・東京ガス常務執行役員に長期ビジョンの背景を聞く
東京ガスは2019年11月に長期ビジョン「Compass2030」を公表。そして3月25日には2022年までの3カ年の中期経営計画を発表した。足元の競争が厳しさを増す中、長期ビジョでは2050年CO2ネット・ゼロを国内エネルギー会社として初めて打ち出した。長らく企画畑を歩んできた笹山晋一常務に、ビ…
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トヨタとデンソーが作った半導体開発会社、狙いはGAFA対抗
加藤 良文氏(ミライズテクノロジーズ 代表取締役社長 デンソー 経営役員)
トヨタ自動車とデンソーが、車載半導体を開発する新会社「ミライズテクノロジーズ」を2020年4月1日に共同で設立した。社長には、デンソーで長らく技術開発に携わってきた加藤良文氏が就任する。新会社設立の狙いは何か、具体的にどんな取り組みを進めるのか、加藤氏に話を聞いた。(聞き手は中道 理、東 将大)
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「AIで開発スピード2倍以上に」 TOYO TIRE、変革好機に躍進狙う
100年に一度の変革期が自動車業界に到来し、部品メーカーもCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)への対応を急いでいる。業界の勢力図をがらりと変え得る変革の波。これを好機ととらえて躍進を狙うのが中堅タイヤメーカーのTOYO TIREだ。同社の研究開発トップである執行役員技術統括部門…
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「M&A・提携を推進、高性能タイヤに注力」 板挟みにもがく横浜ゴムの“処世術”
タイヤ業界の勢力図が変わり始めている。巨体を生かして技術をかき集め、優位性を確保しようとする「ビッグ3」(ブリヂストン、フランスMichelin、米Goodyear)。依然タイヤ業界の頂点を死守するが、アジアの「新興メーカー」がそのシェアを確実に奪いつつある。そんな競争の板挟みにもがくのが、世界シ…
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PS5の注目は起動時間の高速化、コロナはサブスクゲーム市場を生み出すか
SMBC日興証券 株式調査部 エンタテインメント・メディアチーム シニアアナリストの前田栄二氏に聞く
新型コロナウイルスが猛威を振るい、さまざまな産業に影響を与えている。ゲーム業界も例外ではない。そんな中、米マイクロソフト(Microsoft)が次世代ゲーム機「Xbox Series X」を、米ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が同「PlayStation(PS)5」の本体仕様を…
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オムロン卓球ロボが目指すのは「人の限界を引き出すAI」
八瀬 哲志(オムロン技術・知財本部 研究開発センタ主査 プロジェクトリーダー)
機械でプレーヤーの「限界を引き出す」─。オムロンは、卓球ロボット「フォルフェウス」の最新版(第6世代)に人工知能「メタAI」を搭載した。ゲーム企業のスクウェア・エニックス(スクエニ)がゲームの進行制御用に開発した人工知能(AI)技術だ。
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スバル、水平対向エンジンの熱効率45%へ 「やめる考えはない」
スバルのパワートレーン開発責任者に聞く(後編)
SUBARU(スバル)が、パワートレーン開発の方針を決めた。2030年を見据えて電動化にじっくり取り組む。当面重要になるのが、水平対向エンジンの燃費性能の向上だ。スバルでパワートレーン開発を統括する執行役員の江里口磨氏に、新方針の背景や狙いを聞いた。
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スバル、ハイブリッド専用水平対向エンジンで“トヨタ超え”を狙う
スバルのパワートレーン開発責任者に聞く(前編)
スバルが、パワートレーン開発の方針を決めた。世界の潮流に逆らい燃費規制を緩くする米国が主軸のスバルにとって、電動化への舵の切り方は悩ましい。2030年を見据えて、じっくり取り組むことにした。当面は、水平対向エンジンの燃費性能向上でしのぐ。トヨタ自動車と共同開発した高出力ハイブリッド車を2024年前…
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トヨタの次期FCV「ミライ」、コスト半減で距離1.3倍 20年末に投入へ
チーフエンジニアの田中氏に聞く
燃料電池車(FCV)を“普通のクルマ”にする――。トヨタ自動車が2020年末に市場投入する予定の次期FCV「MIRAI(ミライ)」に課せられた最大の使命だ。チーフエンジニアを務めるトヨタの田中義和氏に開発状況を聞いた。
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スクエニ、ゲームAIの未来は「人を幸せにするAI」
スクウェア・エニックスとオムロンという異色のコンビが米国で開催した「CES 2020」であるロボットを展示した。
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新型コロナでLNG暴落、発電所運転員が感染すれば停電も
JERA常務執行役員・経営企画本部長、奥田久栄氏に聞く
新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済を揺さぶっている。企業活動が縮小し、消費が冷え込んだことで、電力需要が減少。LNGは世界でだぶつき暴落している。JERA(常務執行役員・経営企画本部長の奥田久栄氏は「感染が連鎖すれば、最悪の場合、停電を引き起こすおそれがある」と危機感をあらわにする。電力会社が抱…
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“マエケン”も活用、サイバーダインのHALがスポーツ領域にもたらす可能性
装着型サイボーグ「HAL」を開発するサイバーダインが「スポーツテック」に参入した。
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「世界で一番安くて便利なロケットを作る」、大樹町発インターステラの挑戦
稲川 貴大(インターステラテクノロジズ 代表取締役社長)
ロケットの開発と打ち上げを手掛けるインターステラテクノロジズ。精力的に進める超小型衛星打ち上げロケットの開発の背景には「今、飛び込まないと日本はこの市場から取り残されてしまう」との危機感がある。技術も人材もサプライヤーもそろう日本、チャンスは目の前にあると説く。