
インタビュー
目次
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社長の6年間は死ぬほど苦しかった、JAL植木会長の本音
JAL 代表取締役会長 植木義晴氏(下)
日本航空(JAL)は50年以上使い続けた旅客系基幹システムを航空業界向けのクラウドサービスで全面刷新した。800億円を投じた7年がかりのプロジェクト。苦労はどこにあり、経営トップとしてどう舵取りしたのか。社長の座に未練はないのか。植木義晴会長に3月末の社長退任直前に単独インタビューした。
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破綻後最大の負の遺産、JAL植木会長が初めて明かした事実
JAL 代表取締役会長 植木義晴氏(上)
日本航空(JAL)は50年以上使い続けた旅客系基幹システムを2017年11月に全面刷新し、世界で使われている航空業界向けのクラウドサービスを導入した。800億円を投じ7年がかりのプロジェクトを決断した理由はどこにあり、どのように完遂したのか。植木義晴会長に、3月末の社長退任直前に単独インタビューし…
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世紀のパロディ「フランク三浦」の末路
「フランク三浦」の製造販売元、ディンクスの下部良貴社長に聞く
一部の腕時計ファンから世界的注目を集めた「フランク・ミュラーvsフランク三浦紛争」が昨年決着した。騒動の主役、時計の企画開発などを手掛けるディンクスの下部良貴社長が今、全てを語り切る。
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「インド“600万台問題”の解はHEVしかない」、トヨタ現地法人社長(後編)
EVだけでは石油の輸入量は削減できない
2030年までにすべての新車販売を電気自動車(EV)に切り替える――。インド政府が2017年5月に掲げた野心的な目標は、2018年2月中旬にあっさり撤回された。これは、厳しい立場にあったハイブリッド車(HEV)にとっては追い風となる。トヨタの現地合弁会社Toyota Kirloskar Motor…
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イーサリアムの「非営利」決断、創始者ヴィタリックは正しかった
香港Input Output(IOHK)創業者CEO(最高経営責任者) チャールズ・ホスキンソン氏
Ethereumプロジェクトの立ち上げに関わった香港Input Output(IOHK)創業者CEO(最高経営責任者)のチャールズ・ホスキンソン氏に、Ethereum設立の経緯とICOの利点・欠点について話を聞いた。
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インド攻略は「つまみ食い」で、トヨタ現地法人社長(前編)
ダイハツやスズキからも車種を集める
シェアはわずか4.7%で業界6位――。クルマの購買熱が日に日に高まるインドで苦戦しているのがトヨタ自動車だ。将来の巨大市場を攻略する策の一つとして、スズキとの連携を強化したばかりである。トヨタの現地合弁会社Toyota Kirloskar Motor(TKM)で社長を務める立花昭人氏が取材に応じた。
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ユーザー多くWi-Fiが高密度、問題は技術で解決できる
米ラッカスネットワークス 社長 ダン・ラビノヴィッツ氏
米アリス(ARRIS)傘下の米ラッカスネットワークスは、企業向けの無線LAN機器と有線LAN機器を手がけるメーカーだ。同社が持つ技術の優位性や、ケーブルテレビ向け伝送装置などを手がけるアリスによる買収が今後生みだす効果について、ラッカスネットワークスのラビノヴィッツ社長に聞いた。
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部下や上司に誕生日メッセ送れますか?ビジネスチャットをHRテックに使う理由
ビジネスチャットツールを開発・提供するトークノートが人材の配置やパフォーマンス管理に役立つHRテックとして売り込みを強めている。「何気ない日常のやり取りが、組織をポジティブにもネガティブにもする」。小池温男社長は忙しさにかまけておろそかになりがちな社内コミュニケーションをアプリで支援する。
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プログラミング初心者には「助言者」が必要
米コードアカデミー(Codecademy) 共同創業者 ライアン・ブビンスキー氏
オンラインでプログラミングを学べる「Codecademy」。ザック・シムズCEO(最高経営責任者)と共に米コードアカデミー(Codecademy)を立ち上げたライアン・ブビンスキー氏は、技術面の責任者として一からサービスを作り上げてきた。現在は、顧問として同社に関わっている。
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車や広告に有機EL照明、「一目で分かる」違いを価値に
コニカミノルタ パイオニア OLEDに聞く
光る曲面が独特な印象を与えるテールランプ、ロゴが光る商品ラベル、ガラス板に浮き上がるタッチスイッチ。これらの特徴的な品々に使われているのが有機EL照明だ。開発したのはコニカミノルタ パイオニア OLED(KOPO)。コニカミノルタとパイオニアが2017年6月に設立した有機EL照明事業を手掛ける合弁…
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空飛ぶクルマで世界を覆う、大企業社員の”起業家”
中村翼氏(CARTIVATOR代表)
世界には、道路や鉄道などのインフラが不十分で移動もままならない人が大勢いる。「空飛ぶクルマ」でモビリティーの自由を広めたい。中村翼氏は、大手企業に在籍しながら、夢の実現に向けて突っ走る若き事業家だ。人が乗れる電動ドローンの開発を進める有志による組織「CARTIVATOR 」を立ち上げ、2020年の東…
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意識の謎に取りつかれた男
アラヤ 代表取締役 CEO 金井 良太氏
人工知能(AI)ベンチャーのアラヤを率いる金井良太氏は、もともと脳科学者として欧米の大学で研究を続けてきた。日本に戻り起業したのは、物心つくころから追い求めてきた難問に答えを出す近道がそこにあると判断したからだ。意識の謎の解明である。意識を人工的に再現し、産業用途に役立てることで、積年の課題に決着を…
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2050年、宇宙エレベーターが「太陽系物流網」を構築
宇宙エレベーター協会会長 大野修一氏
静止衛星軌道から地上に垂らしたワイヤー(テザー)を昇降することで宇宙空間までの行き来ができる宇宙エレベーター。材料技術の進展によってあながち夢物語とも言えなくなったこのアイデアによる「太陽系物流網」の構築を目指して、要素技術開発のための環境づくりに日々取り組む。
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「すごい技術もたった一つの課題で終わり」 マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡(後編)
人見 光夫氏(マツダ常務執行役員・シニア技術開発フェロー)
会社人生の大半をやりきれない思いを抱いて過ごした人見光夫。定年間近の土壇場で、世界最高のエンジン技術「スカイアクティブ(SKYACTIV)」を生み出した。人見が画期的なのは、スカイアクティブの成功にとどまらない。設計手法を刷新したことも大きい。試作と実験に頼るかつての設計手法を見直し、解析を重んじ…
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「ずっとむなしい、なにもなく終わる・・・」 マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡(前編)
人見 光夫氏(マツダ常務執行役員・シニア技術開発フェロー)
日本の自動車技術者で、最も有名な一人が人見光夫だ。エンジン一筋38年。マツダ躍進の中核を担う、「スカイアクティブ(SKYACTIV)」エンジンの開発を率いてきた。世界シェアが2%に満たない“小兵”のマツダが、世界のエンジン開発競争で先頭を走る――。10年前、誰が想像しただろう。人見の開発者人生に迫…
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データの蓄積があるからコミットできる、RIZAP瀬戸社長
RIZAPグループ 代表取締役社長 瀬戸健氏
「結果にコミットする」というキャッチフレーズと、ダイエットに成功した有名人のテレビコマーシャルなどで知名度を高め、業績を伸ばしているRIZAPグループ。2018年3月期は売上高1500億円、営業利益130億円で6期連続の増収を見込む。成長のかぎはM&A(合併・買収)とデジタル化。
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エミュレーター=チートではない、スマホゲーはPCで楽しむ時代
BlueStacks CEO Rosen Sharma氏に聞く
米インテル(Intel)や米クアルコム(Qualcomm)、韓国サムスン(Samsung)、米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices:AMD)など世界の名だたるチップメーカーが出資するベンチャー企業がある。
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ネットとリアルが融合する時代のものづくり企業を育てたい
イダテンベンチャーズ代表パートナー、足立健太氏
イダテンベンチャーズ(IDATEN Ventures、東京都港区)は製造業、物流業のスタートアップ企業を投資対象とする独立系のベンチャーキャピタル(VC)である。代表パートナーの足立健太氏は、リクルート、KPMGグループ、デジタルガレージなどを経て、2014年からスタートアップ支援会社のミスルトウ(…
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材料の進化は本質を変える、CFRPでそれを実現したい
名古屋大学特任教授 石川隆司氏
名古屋大学ナショナルコンポジットセンター(名大NCC)は、熱可塑性CFRP(炭素繊維強化樹脂)を用いた自動車のシャシーの製作に成功した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主導する国家プロジェクトの一環である。大型部品を造るのが難しいとされてきた熱可塑性CFRPの実用化に向けた&ldqu…
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「3%賃上げ? 古っ!」と喝破する、サイボウズ青野社長の真意
「春闘の3%(の賃上げ)という話を聞いて、率直な感想は『古っ!』という感じだ」――。そう語るのはサイボウズの青野慶久社長だ。2018年2月26日に開催された2018年12月期の事業戦略説明会で日経コンピュータ記者の質問に答え、2018年1月に安倍首相が経済3団体に要請した「3%の賃上げ」を一刀両断…