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ドライブレコーダーのクラウド化計画は断念

 ただ、「ドライブレコーダーのクラウド化」という先進的な取り組みは、(1)画質が荒く有事の際に証拠として使えるのか不安、(2)通信が不安定で録画が途切れることも多々ある、(3)地方に出かけると圏外になって使えない、といった理由で1カ月程度で運用を停止した。ちなみに、iPhone 3G内のストレージへの動画保存は、容量がすぐにいっぱいになるので断念した経緯がある。

 次に行ったのは、ソニーエリクソン(当時)のXperia arc SO-01C(2011年発売)を使ったローカルストレージへの走行動画の保存だった。16GBしかなかったiPhone 3Gとは異なり、32GBのSDカードを使えば、最大で数時間程度の動画を保存することができた。これは実用的で大いに活躍してくれた。ただ、走行中は常に録画しているわけだから、SDカードの容量がいっぱいになると録画が止まる。そのたびに路肩に停車して録画済み動画を消去するというとてもめんどうな作業を強いられた。

走行中は常に録画するようにしていたため動画の解像度を低くし、長時間録画が可能なように設定したXperia arc SO-01C。後付の広角レンズを装着している
走行中は常に録画するようにしていたため動画の解像度を低くし、長時間録画が可能なように設定したXperia arc SO-01C。後付の広角レンズを装着している
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 そして、Xperiaの次に使い始めたのが、冒頭で紹介したiPhone 5である。こちらも走行中の映像を常にローカルストレージに保存する形での使用だった。XperiaからiPhoneに移行したのは、普段使いの機種としてiPhone 5sを導入したので、iPhone 5をドライブレコーダーに転用できたから。また、ストレージが64GBと大きく、Xperiaより画質が優れていたことも理由だ。

 ただ、iPhone 5はこれまで使っていた機種と比較して、端末の発熱に対する動作制限がとても厳しく、冬場を除いて天気が良い日は「高温注意」と表示されまったく動作しなくなることがままあった。ただでさえ暑くなる車内でも、フロントウィンドウ付近はさらに高温になるので、仕方がないのだろう。逆に考えると、端末の発熱における動作制限のスレッショルドを厳しく設定しているということは、高温によるバッテリーの劣化を防ぐことで、性能の鈍化を極力抑えたいというアップルの考え方の現れなのかもしれない。

直射日光などにさらされ本体が高温になると「高温注意」と表示され動作しなくなる。ただし緊急電話の発信は可能なようだ
直射日光などにさらされ本体が高温になると「高温注意」と表示され動作しなくなる。ただし緊急電話の発信は可能なようだ
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 私の場合、半ば意地になってドライブレコーダー専用機を導入してこなかった面がある。現役を退いたもののまだまだ使えるスマートフォンがあるのだから、使わねばもったいない、といった感覚だった。

 だが、iPhone 5のバッテリー膨張を機にケンウッドの専用機を導入してわかったのは、ドライブレコーダーは専用機に限るということ。当たり前である。エンジンをかければ自動で録画が始まるし、ストレージが満杯になれば古いファイルから自動で上書きし録画を継続する。自明の理を再確認できたのは不幸中の幸いだろうか。