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良いテストケースは迷わず実行できる

 テストケースが最低限満たすべき要件は2つ。1つめはインプットとなるテスト計画書の内容を踏まえていること。2つめは、テストケースをインプットとして利用するテスト実行者から見て、何をやればよいのか分かる記述にすることだ。後者は「テスト実行者によって解釈がぶれない具体的な記述粒度にするよう心掛ける」とも言い換えられる。

 テストケースに記述する項目は「テスト対象」「テスト観点」「テスト条件」「手順」「期待結果(期待値)」の5つだ。テスト計画書と同様、フォーマットは組織やプロジェクトで決まっていることが多い。そのため、必ずこれらの項目でなければならないという意味ではない。ただ、テストケースの記述は、この5要素を押さえている必要がある。

テストケースの例
テストケースの例
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 テスト対象には、テストケースで確認する対象を記載する。対象が階層構造になっている場合は、項目を分けて書く場合もある。例えば、「○○情報登録画面」「○○情報変更画面の登録ボタン」といった具合だ。

 テスト観点には、テストケースで確認をしたいことを記載する。「データベース登録」や「入力値エラーチェック」といった具合だ。

 テスト条件には、確認したい入力データや操作のパターンを記載する。例えば、ログインユーザーの権限を「一般ユーザー」「管理者」の2パターンで確認したいとしよう。テストケースには、確認したいパターンを明記する。

 手順には、そのテストケースを実行するための手順を記載する。例えば「会員情報変更画面」がテスト対象であるとしよう。手順には「ログイン画面からユーザーID:xxx、パスワード:xxxでログイン⇒トップメニューにて会員情報変更画面を選択⇒会員情報変更画面へ遷移」といった具合で記載する。

 期待結果(期待値)には、入力や操作に対してどういった結果になるのが正しいかを記載する。テストケースが合格なのか不合格なのか、テスト実行者が判断できるよう具体的に記述する必要がある。例えば「会員情報変更画面でメールアドレスを変更した場合に、変更後のメールアドレスに『会員情報変更のご連絡』というタイトルのメールが送信されること」といった具合だ。

 テスト設計のアウトプットとしては、ほかにテスト設計方針がある。これは本連載の別の回で詳しく説明している。