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Googleマップをダウンロード?

 こうしてパソコンの設定を終えたが、他社製ウイルス対策ソフトを入れなかったことについて、一抹の不安があるのも事実だ。両親に「セキュリティーの懸念があるので、アダルト系など怪しいサイトにはアクセスしないように」と注意喚起したが、そもそも両親が怪しいサイトを見分けられるかが不安だ。

 早速父から「新しいパソコンでGoogleマップを見たいが、これでいいか」と聞かれた。父はGoogleマップの公式Webサイトではなく、第三者が作ったGoogleマップの紹介サイトを開き「ここからGoogleマップをダウンロード」というボタンをクリックしようとしていた。

 パソコンでGoogleマップをダウンロードして使わせようというのはなかなか斬新ではあるが、怪しすぎる。慌てて父の手を止めた。クリックしてダウンロードするソフトが既知のウイルスならWindows Defenderでブロックされるだろう。だが、未知のものなら、そのまま怪しげなソフトがインストールされ、パソコンが遠隔操作されるようなことになりかねない。

 クリックした先で「Googleマップを利用するにはクレジットカード番号の入力が必要です」といった虚偽の表示が出る懸念もある。いわゆるフィッシング詐欺だ。これも既知のフィッシングサイトならWindows Defenderがブロックしてくれるかもしれないが、未知のものなら、クレジットカード番号がそっくりそのまま第三者の手に渡る。

利用者のITリテラシーに不安も

 こうした脅威は他社製ウイルス対策ソフトを使っていたとしても完全にブロックできるものではない。そもそもソフトに頼るのではなく、両親のITリテラシーを高めるほうが先だと思う。ただ、奈良から遠く離れた東京に住む筆者にできることは限られる。

 現時点では他社製ウイルス対策ソフトを使わない判断は正しかったと信じているが、不安もある。次に奈良へ帰省したときは、真っ先に父のパソコンの様子を見ようと思う。Windows Updateで更新プログラムが随時適用されているかをチェックし、Windows Defenderと他社製ウイルス対策ソフトの体験版の両方でパソコン内をフルスキャンしてウイルスに感染していないかも確認したい。

 Webブラウザーの閲覧履歴もチェックしなければならないだろう。「ここからGoogleマップをダウンロード」→「クレジットカード番号を入力」のような閲覧履歴が残っていれば目も当てられない。父にはまずこの記事を読んでセキュリティー意識を高めてもらいたいものだが…。