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 2020年4月からいよいよ小学校でプログラミングの授業が開始される。小学校で学ぶのは「プログラミング的思考」と位置付けられている。実際にプログラムをコーディングするのではなく論理的思考力を育むことが目的だ。PCやタブレットを使って画面上にブロックなどを並べて処理を実現する「ビジュアルプログラミング」のアプリやサービスなどを使ってプログラミングの基礎を学ぶことになる。

 授業開始を見込んでプログラミング教室も盛況だ。GMOメディアと船井総合研究所の共同調査によれば「2019年の子ども向けプログラミング教育市場規模は114億2000万円と、2018年の市場規模90億7100万円と比較して約25.9%増加する見込み」という。

 このようにプログラミング教育の開始で論理的思考力やプログラミング力を高める取り組みが世間で注目されているが、筆者はプログラミング的論理的思考力よりも「最新のIT技術に触れてもらうことが大切」であると痛感している。その思いを強くしたのは、千葉大学教育学部とグリーが共同で開催した特別授業「VTuber活用の可能性」を見学したからだ。

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 VTuberとはYouTube動画を実在の人間ではなくアバター(キャラクター)を通じて配信する人たちのことを指す。VTuberが作成した動画がVTubeだ。千葉大学附属小学校の6年生向けに開かれた特別授業は、グリーが提供するスマホアプリ「REALITY」を使って生徒がアバターを作り、アバターの動きに合わせて自己紹介の音声を吹き込む。グループごとに1つのアバターを作成し、全員の前で発表するというものだった。

生徒が作成したVTube
生徒が作成したVTube
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VTube作成に取り組む生徒
VTube作成に取り組む生徒
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