夢を実現するはずが、完成した姿を見てがっかり――。こんなことにならないため、リノベーションをする際には顧客が実現したい理想の住宅の姿を、顧客と事業者で共有することが重要だ。リノベーション事業者は、イメージをより正確に共有するためにVR(仮想現実)を活用するなど、さまざまな工夫を凝らしている。そんな中、気になるサービスを発見した。
住宅リノベーションを展開しているリノベる(東京・港)が提供する「sugata(スガタ)」だ。顧客が理想とする住宅のイメージを具体化するのを補助する。
sugataはAI(人工知能)を活用した、ブラウザベースのオンラインサービスだ。顧客は、次の手順で理想の住宅のイメージを探る。
まず、顧客がパソコンやスマートフォンからsugataのウェブサイトにアクセスし、好みの事例画像をいくつか選択する。その選択画像に基づき、自動で複数の「テイスト」が顧客へと提案される。テイストとは、顧客の好みに応じて表示される住宅デザインのベースのこと。顧客は好みのテイストを選択した後、床や壁の仕上げ、室内窓やドアなどのカスタマイズが可能だ。このカスタマイズによって、顧客が理想とする姿へとより近づいていく。
顧客はsugataを使って、自分好みの住宅をつくり込んでいき、リノベーションの醍醐味を手軽に体験できる。概算価格の参照も可能だ。部材を変更すると、概算価格も変わる。