全2334文字
PR

 システムインテグレーター(SI企業)やハードウエア/ソフトウエアの販売代理店(パートナー企業)が取り扱う商材は目まぐるしい変化を遂げた。顕著なのはソフトウエアだ。パッケージ販売からSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)へと変わり、「売り切り型」から一定の利用料を受け取る定額制が主流になった。

 特定のベンダーとのつながりが強かったパートナー企業も、複数ベンダーのさまざまな商材を組み合わせて提供するようになり、ベンダーとパートナー企業の関係も変化した。さらにクラウドサービスなどをユーザー企業がベンダーから直接購入する例も多くなり、パートナー企業自体の在り方も変わりつつある。

 パートナー企業を対象に、製品ベンダーについての評価を聞いてまとめる日経コンピュータの「パートナー満足度調査」は、2022年2月に第24回の調査結果を発表する。筆者は約4年、調査結果を通してその間の変化を見てきた。その変化の1つとして指摘したいのが「納期」だ。

2021年を境に「納期」の重視度が上がる

 納期の変化といっても、クラウドサービスが主流になってソフトウエアの納期の概念が、事実上「ゼロ納期」に変わったといった話ではない。ハードウエア商材の納期について、パートナー企業の考え方が変わってきているのが調査結果に表れているのだ。昨今の半導体不足によるサーバーの納期遅れといった話は2月に発表する調査結果には影響しているだろうが、この変化はその前の2021年の調査で顕著に表れた。

 パートナー満足度調査は「サーバー」「法人向けPC」「ネットワーク機器」といったハードウエア商材、そして「クラウド情報系サービス」「基幹系ソフト/サービス」などのソフトウエア/サービス商材についての部門を設け、それらを提供するベンダーに対するパートナー企業の満足度を調べている。満足度は次の評価項目に基づいて算出している。「製品」「価格競争力」「収益性」「技術支援/情報提供」「納期対応」の5項目である。

パートナー満足度調査の評価項目
パートナー満足度調査の評価項目
(出所:日経コンピュータ、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

 これら評価項目について、回答者であるパートナー企業が「特に重視している項目」として選んだ割合を「重視度」として公表している。重視度が「20.0」であれば、パートナー企業の20.0%がその評価項目を選んだことを示す。そして各項目の「満足度」を重視度に応じて加重平均して「総合満足度」を算出。この総合満足度をもって各ベンダーの順位を決めている。