2016年の熊本地震で被災した熊本城の復旧工事の完了は、当初の計画よりも15年遅れ、52年度になる予定だ。大西一史熊本市長が22年11月22日の会見で発表した。市はさらに12月7日に開いた熊本城復旧基本計画検証委員会の第2回会合で詳細を明らかにした。
地震で大きな被害を受け、復旧した城郭には近年の先例がある。11年の東日本大震災で被災した小峰城(福島県白河市)だ。
同城では主に石垣で崩落などの被害が生じ、被災面積のうち2675m2分の復旧工事を鹿島・鈴木建設(白河市)JVが13年9月~18年7月の5年弱の工期で完了させた。全面復旧は被災から約8年後の19年春だった。