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 「音声版Twitter」とも例えられる米国発のSNS、「Clubhouse」が流行している。自身のトークや知人との掛け合いを、話者が立てた「部屋」へ入室したリスナーに発信したりすることができる。知人のみ入室可能なクローズドな部屋も作成できるが、多くの部屋は開放されリスナーが自由に出入りする。利用の開始にあたっては既存ユーザーからの招待を必要とする「完全招待制」であることも要因となり注目を集める。

 米国でサービスを開始した2020年より、日本国内において流行の兆しはあったが、爆発的に流行したのは2021年1月後半のことだ。流行を機に企業の関係者や芸能人も続々使い始め、米テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)や河野太郎規制改革相など超大物クラスも名を連ねる。

オープンだが心理的に安心感

 有名人がClubhouseへ進出する背景にはさまざまな思惑があるだろうが、ひとつ考えられるのは新しいトレンドへの適応の早さ、アーリーアダプターであるとアピールできることだ。有名人や企業がTwitterやFacebookにアカウントを持ち情報発信することは既にありふれた行為となったが、早期に参加するほど注目を集めたものだ。

 情報発信の手段になったSNSと切っても切り離せない関係にあるのが「炎上」だ。企業や個人が、社会通念上の問題があったり、時に法的にグレーな内容を含んだりする発言をして批判が集中、謝罪や活動休止に追い込まれる事例は後を絶たない。特に気軽な百数文字の発言が瞬く間に世界中へ広がるTwitterでは、数多くの炎上が日常的に起こる。

 個人的に使ってみたが、Clubhouseでは炎上が起きづらいと筆者は考えた。Clubhouseは使い方によっては極めて一方通行な情報発信になりうるのがその理由だ。SNSは通常発信に対し誰かがリアクションしてコミュニケーションを築く双方向的な情報の流れがあり、故に誰かの発信に批判が集中するなどの炎上が発生する。